大相撲の横綱の日馬富士による暴行事件で、日本相撲協会の評議員会議長である池坊保子元文部科学副大臣が早期の全容解明と解決を協会に強く求めた件について、相撲ファンを中心に非難の声が広がっている。

池坊議長は会合後の自由討議で「事実関係の時系列などをマスコミや相撲を愛するファンの皆さんに説明する必要があると強く申し上げた」と説明。さらに、いまもなお口を閉ざしている幕内の貴ノ岩に対しても苦言を呈した。

「確かに被害者の貴ノ岩が何も言わないというのは、一見、おかしいように見えますが、この件はすでに貴乃花親方が警察に被害届を出していますから、本来は被害者が口を開く必要はないというのが一般的な考え方です。

事の真相はいずれ警察が明らかにするわけで、貴乃花親方にしてみれば貴ノ岩が日本相撲協会と接触すれば、事が大きくならないように懐柔されてしまうのではないかと危惧しているのでしょう。

池坊議長は明らかに協会目線でしか語っておらず、司法関係者からも失笑が漏れています」(スポーツ紙記者)

■ネット流出する池坊議長の苦い過去

池坊議長は今上天皇の再従妹に当たり、華道家としても有名だ。しかし、2011年には財団法人『日本漢字能力検定協会』の理事長を途中解任された過去がある。

「漢検理事長の解任は、表向きの理由に国会議員職が多忙で業務を執ることが難しいためといわれています。しかし、実際は権力、利権争いで追放されたと言っていいでしょう。

漢検については過去に不適切会計など多くの問題が発覚しており、そんな過去を知っている人から見れば、池坊議長に対して今回の暴行事件の対応も『いまさら何を偉そうに語っているのか』と映るのではないでしょうか」(全国紙社会部記者)

インターネット上では、池坊議長が1984年にセミヌードを披露した雑誌『PENTHOUSE』のグラビアまで流出し、話題になっている。

当時41歳の妖艶な裸体を惜しげもなくさらす姿は、現在の議長職からは想像もつかないが、もともと京都の祇園や銀座、赤坂の夜を遊び歩き“夜の女帝”の異名もあったことからすれば、それほど驚くべきことではないのかもしれない。

現在、貴乃花親方の日本相撲協会に対する強固な姿勢に非難が集まっているが、過去の八百長、暴行問題のときから一向に変わらぬ角界の体質に、今後、世間の目はより一層厳しくなるだろう。

2013年に池坊議長が女性で初となる評議委員に就任した際に、玉ノ井副理事(元大関・栃東)は「いろいろな視野から、いいアドバイスをいただけると思う」と話したが、はたしてその成果の程は…。

2017.11.26 19:00
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