暴行の実態がどうだったかなんてのは、目撃者が何人もいるんだから
解明に困難はないはず。同席していたお相撲さん達が自分の見たことを
きちんと話せば十分。
そのうえ更に被害者の貴ノ岩まで呼ぶ必要はない。

貴ノ岩を呼びたいのは、処罰感情の確認のため。
つまり、
自分には刑事事件として日馬富士の責任を追及する気持ちはサラサラ無い
ということ、それと、日馬富士を相撲界から追放しようなどという気持ちもない
ことを表明させたい。

こんな結論に持って行くのは簡単だ。
1.君は日馬富士の刑事責任をあくまでも追及したいのか。
2.君は日馬富士が相撲界から引退すればいいと思うか。
の二点を尋ねる。
これに対して、貴ノ岩が「はい、そうです。」と言えるわけがないからだ。
自分の相撲界における人生やモンゴルでの評判を考えたら到底言えない。

貴ノ岩がそんな感じのことを言ったら、すぐにマスコミに大々的に報道させる。
「いつか日馬富士さんと土俵でガチンコで勝負したいっす。」みたいな
おまけも付け加える。

あ〜、よかったよかった、という雰囲気に。
結局暴行事件にこだわってるのは貴乃花親方一人、という世間の印象。
貴乃花ってあいつ馬鹿じゃねえの、発達障害じゃ?
なんて雰囲気になれば相撲協会の勝ち。

相撲協会はそれを狙っていたが、貴乃花にかわされた。
貴ノ岩に処罰感情が無い、とすることが最後の綱だったのだが、
さて、こうなると引退勧告するしかないか。