来年3月に冠番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)の終了が報じられたとんねるず。石橋貴明と木梨憲武の2人はまだ50代で、隠居を決め込むような年齢ではない。しかし1本800万円とも言われる高止まりのギャラや、大御所ゆえの取り扱いの難しさなど、今後の出演番組についてはまだ白紙の状態だと言われている。

 その2人が今後、活動の場をCS番組に移す可能性があるというのだ。テレビ誌のライターがささやく。

「とんねるずとフジテレビはズブズブの関係で、今世紀に入ってから他局で放送されたレギュラー番組は01年に終了した『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』(日本テレビ系)と、正月だけに放送される特番の『とんねるずのスポーツ王は俺だ!』(テレビ朝日系)のみ。今さら他局が彼らを起用するとは思えません。とはいえフジテレビが彼らのレギュラー番組を新たに作るとはとても思えない。そこで彼らが活路を見出すのが、かつての仲間を頼れるCS番組ではないでしょうか、というわけです」

 フジテレビには“とんねるず班”と呼ばれた制作スタッフ陣がおり、その中心人物だった港浩一氏は常務を経て子会社・共同テレビジョンの社長に就任。港氏の部下で「野猿」のメンバーでもあった神原孝氏は現在、別の子会社・FCCの執行役員へと出世している。この二社は番組制作会社で、CSチャンネルのフジテレビONE/TWO/NEXT向けに多数の番組を制作しているのだ。

「CS番組ならフジテレビ本体よりも自由な番組制作が可能で、とんねるずを起用しても本社からニラまれることは少ないはず。そのぶん制作費は激安ですし、イメージ的には『都落ち』感こそ否めませんが、すでに一財産を築いたはずのとんねるずならギャラよりも、自分たちがやりたい番組にこだわる可能性も高い。深夜番組の『オールナイトフジ』(83〜91年)で頭角を現した経歴もありますし、当時のハチャメチャな空気をCS番組で再現したいと考えても不思議はありません」(前出・テレビ誌ライター)

 規制の厳しくなった現在とは異なり、80〜90年代の深夜番組は何でもありで、とんねるずも若さに任せて暴れまくっていたもの。あの自由奔放ぶりが蘇るなら、視聴者もとんねるずのCS異動を歓迎するかもしれない。

(金田麻有)

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