17日放送の「キャスト」(朝日放送)で、芸能リポーターの井上公造氏が、テレビドラマや映画、音楽といったエンターテインメントにおいて、大きなヒット作が出にくくなっていることを解説した。

番組の「井上公造の芸能王(キング)」のコーナーでは、「第68回 NHK紅白歌合戦」(NHK総合)の出場歌手が発表された話題を取り上げた。今年はCMで注目を浴びた初出演者が多いと指摘する井上氏は「逆にいうとそれだけ今年はヒット曲がなかった」と、厳しい見解を示した。

そんな井上氏は、今年の「紅白歌合戦」の選考基準について解説する中で、今年ヒットしたテレビドラマや映画は、続編やリメークが多く、主題歌やテーマソングが大きなヒットにつながる作品は少なかったと指摘したのだ。結果として、CDシングルの売上ランキングでは、トップ3をAKB48グループが独占しており、井上氏は「秋元(康)さんのビジネスのやり方が、売り上げている」と説明。

音楽業界では、CDが売れないことが原因でプロの作詞家や作曲家、編曲家が減っており、ヒット曲も出にくくなっている状況なのだとか。井上氏は「ヒット曲を出すためには、イントロ勝負なんですって」と明かし、印象的なイントロを作れる編曲家の重要性も訴えていた。

昨今、テレビドラマや映画と同様に、音楽も過去の作品のリメークが多いと指摘する井上氏は、その理由について「テレビ局員、レコード会社のスタッフがみんなサラリーマン化して、責任を取ることを怖れて冒険をしなくなったから、新しいエンターテインメントが生まれなくなった」「いわば『もう紅白の役割も終わったんじゃないかな?』と、ちょっと感じさせる」と、苦言を呈していた。

2017年11月17日 20時55分 トピックニュース
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