11/17(金) 8:28配信
ドルトムントで200戦出場目前…香川が語るクラブ愛「責任は大きい」

 ドルトムントで公式戦198試合に出場している日本代表MF香川真司が、地元紙『ルール・ナッハリヒテン』のロングインタビューに応じた。

 200試合達成に迫っていることについて問われた香川は「本当にそんなに出ていますか?数字は気にしていなかったので、少し驚いています。それとは別に、これからも試合に出続けて良いパフォーマンスを見せたいです」と自身の記録に驚いている様子を見せつつ、さらなる活躍を誓った。ブンデスリーガにおける日本人選手最多得点記録に関しても、「誇りに思いますけど、この記録ももっと伸ばしたいです」と意欲を見せている。

 続いて話題は、自身の去就へ。現行契約が満了となる2020年以降の展望について、香川は「日本には51歳でもまだ現役でプレーを続けて、記録を更新し続けている選手がいます。彼のように、長く続けるのは僕の夢です」と日本サッカー界のレジェンド、横浜FCのFW三浦知良へのリスペクトを示した。

 ドルトムントではすでにベテランと見なされる在籍年数となった。「あと数年、ここでプレーできるのは嬉しいです。ドルトムントはビッグクラブですしね。同時に、ドルトムントは成功を収め続けなければならないクラブです。そうできるように義務付けられていると思います。在籍期間が長くなればなるほど、その自覚は大きくなっています」と自身の役割が変化しているとも感じているようだ。

「責任は大きくなっていますね。僕も長い間、クラブにいますから。若手の選手をサポートしないといけないですし、それと同時に僕自身も成長しないといけないですね」

「日本から一気にドルトムントまで来られるなんて、今だったら考えられないことですね。そのチャンスをくれたドルトムントには感謝していますし、2度のリーグ優勝とカップ戦も優勝できたのは信じられないぐらいです。マンチェスターでの2年間の後、再びプレーするチャンスをくれたクラブには、感謝してもしきれないぐらいです」

 ドルトムントへの感謝を強調した香川は、ファンに愛される理由について「タイミングが良かったですね。加入してすぐに優勝できましたし、ダービーでも活躍して勝利に貢献できましたし」と振り返った。

 また、4月に発生したバス襲撃事件は未だに忘れられないようだ。香川は先日、チャリティープロジェクト『コモン・ゴール』への参加を表明しているが、以下のように思いを語っている。

「あの出来事(バス襲撃事件)は忘れられません。それと同時に、あのようなことが起こってしまうような問題の背景について知らせることにも、僕には責任があると思っています。世界中には、多くの困難の中にいる人間がたくさんいます。死がすぐ近くに感じられましたし、ああいった出来事が日常的な国々もあります。そうして、僕の人生やプロ選手であることが本当に幸運なことだとハッキリと分かりました」

「『コモン・ゴール』に参加することで、苦しんでいる多くの子どもたちを助けることができます。こうして、僕が日本人として先駆けて行動することにも目的があります。日本では、有名人が苦難に陥っている人々のために積極的に慈善活動に動く機会がヨーロッパほどはありません。こうして僕が最初の例として良い見本になれれば良いな、と思います」

 今シーズンは負傷の影響で出遅れ、出場時間が最近になってようやく伸びてきた香川。「調子を取り戻してきましたし、良い準備もできています。監督交代の後は、いつも少し時間が必要です。チームは良いスタートを切りましたが、最近は勝てていません。この流れを断ち切りたいですね。代表ウィークで休暇を終えたタイミングは、良いタイミングだと思います」と、17日に行われるブンデスリーガ第12節シュトゥットガルト戦からの挽回を誓った。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171117-00669803-soccerk-socc
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