2010年
コートジボワール代表FWドログバは、アフリカで初開催される南アW杯開幕を心待ちにしている。
日刊ゲンダイ本紙は欧州在住のサッカーライターを通じて、ドログバの肉声をキャッチした。

●水牛の背中の小鳥みたいなモノ

――日本はW杯4大会連続出場。コートジボワールよりも多い。
「オレたちは06年ドイツ大会が初出場だったからな。まぁ、高い授業料を払ったよ。
オランダ戦もアルゼンチン戦も1―2で負けた。彼らは少しだけ、オレたちよりも
駆け引きに長(た)けていた。だけどさ、オレたちも随分と国際経験を積み、
4年前より成長したんだ。そうそう、日本だけど何人の日本人選手が欧州チャンピオンズリーグ(CL)に
出場してる?確か1人くらいじゃなかったっけ? これがウチと日本との決定的な差だ」

――日本はW杯1次リーグでカメルーンと対戦。あとはオランダとデンマークが相手だ。
「ヒュー! ハッキリ言って日本にチャンスはないな。オランダは優勝候補の一角だ。
オレたちの“兄弟分”カメルーンもスッゲェー強い。なぁ、アフリカのチームをもう一度確かめてくれ。
どこの選手も大柄で強靭(きょうじん)だ。それでいてスピードもテクニックも抜群。CLに出場している
アフリカ人選手の人数を調べたことがある? 多過ぎて数え切れないよな(笑い)。
チェルシーにはナイジェリア代表MFのミケル、ガーナ代表MFエッシェンがいる。
インテルにはカメルーン代表FWエトーがいる。この3人はアフリカの中でも別格だ」

――日本は南アでどう戦えばいい?
「サムライ・スピリッツで突撃するしかない。でも、それだけでは不十分だけどな。
もし対戦することになったら、日本の小柄なDFの選手なんてオレ様がコッパミジンに砕いてやるよ。
ダレがオレを止められる? 日本人に出来るかね、そんな芸当が。
しょせん日本人は“水牛の背中に乗ってる小鳥”みたいなモンだ」

――南アで日本の活躍は期待できない?
「ない、ない。チャンスはゼロだよ。日本のことなんてもう聞くなよ!」