2年目は救援でも輝き ドジャース前田健太の報酬はどうなった?

ワールドシリーズで惜しくもアストロズに競り負け、メジャーの頂点に届かなかったドジャース。
それでもレギュラーシーズンで30球団で最多の104勝を挙げ、プレーオフでも多くの熱戦を繰り広げた。
その強豪の一員として2年目のシーズンを迎えた前田健太投手は先発として2年連続で2桁勝利を挙げ、プレーオフでは救援として活躍。
1年目の成績には及ばなかったものの、現地で称賛を受けるシーンは多かった。

日本人最高は…衝撃の総額年俸、これまでのMLB大型契約ランキング

しかしその活躍とは裏腹に前田の場合はどのような起用法だったかも大きなポイントとなる。
というのもドジャース入団前の身体検査で肩や肘への不安が見つかり、基本年俸を低く抑える代わりにインセンティブを厚くする異例の契約を結んだからだ。
ベースとなる契約は8年総額2500万ドル(約28億円)。そこに開幕ロースター入りの有無や先発数、イニング数がその年の年俸に跳ね返る。
具体的には契約金100万ドル、毎年の基本給300万ドルに加え、開幕ロースター入りで15万ドル、15、20先発でそれぞれ100万ドル、
25、30、32先発でそれぞれ150万ドル、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190イニングで25万ドル、200イニングで75万ドルといった具合だ。

それでは今年の前田は最終的にどの程度の報酬を手にすることになったのか。

今季は特に4月の5登板で防御率6.58と不安定さが目立ったことも影響し、レギュラーシーズンでも一時、救援を経験。
好投した試合でも5イニング以下で降板する試合も目立った。
結果、昨季より先発登板を7試合、投球回を41回1/3を減らすことになった。

29登板(25先発)で134回1/3を投げ、13勝6敗、1セーブ、防御率4.22という成績を踏まえて算出すると、
今季は基本年俸、インセンティブを含めて推定で計790万ドル(約9億円)。
ちなみに昨季は32登板(32先発)175回2/3で16勝11敗、防御率3.48で、契約金100万ドルを差し引いた推定報酬は1190万ドル(約13億5000万円)だった。
この数字を今年のレートで比較すると実に4億円以上の開きがある。

前田自身はプレーオフで救援として大きな称賛を浴びる中でも先発へのこだわりをにじませていた。
また、シーズン終了後にはドジャースのアンドリュー・フリードマン強化担当責任者が「この2年、先発として大いに貢献してくれた。
来年もケンタは先発投手として考えている」と話しており、救援での才能を評価しつつも、先発起用する方針を示している。
先発として投げ続けることができれば、必然的に報酬も跳ね上がる契約だけに、どのような形で活躍するかも重要となる。

来季3年目を迎える前田はどのような活躍を見せてくれるのか。
シーズンを通して先発ローテを担い続けられるかどうかも注目だ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171113-00092767-fullcount-base
11/13(月) 19:45配信