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・SNSの“拡散力”で、作品の面白さが口コミで波及
・SNS上でツッコミ「マーリンって誰だよ」 Twitterトレンド1位に君臨した理由とは?
・時代に逆行!? “100万字”を超える骨太ストーリーが人気の秘訣

――『FGO』を支持している年齢層は、どの世代が一番多いのでしょうか。

石倉 
実は20代が一番多いんです。
『Fate』シリーズ自体は2004年から人気を博しているため、
FGOの展開当初、世代的に言えば30代後半から
40代がメインのお客様なのかなと思っていたのですが、
実際に調べてみると、20代と30代前半がコア層でした。

若者が『Fate』シリーズに親しんでくれている状況について金沢氏は
「『Fate』シリーズのライトノベルが入り口になっているのでは」と分析。
石倉氏はさらに踏み込んで、FGOの“若者ウケ”について解説してくれた。

「今の“若い子達は本を読まない”なんて声もありますが、僕はそうは思いません。ここ最近はずっとライトノベルの人気が高いですし、文字を読むことがメインのスマートフォン向けゲーム『FGO』が人気という時点で、若者たちが文字を読むことから離れたと決めつけるのは、現実に即していないと思います」

事実、石倉氏の言う通りFGOは活字量が多い。
そもそも“ソシャゲ”が流行ったのは、シンプルで気軽にプレイできるから。
しかし、FGOは芯となるストーリーが骨太のため、時代と逆行した“活字量が多い”ゲーム内容なのだ。
金沢氏によれば、スタート時には100万字以上を告知しており、
そこから2年以上経った現在、活字量はより増えていると説明する。

膨大な活字量が主軸のFGOを楽しむ若者たち。「ラノベ人気や、ネットへの接続時間の長さを考えると、若者が活字と接する時間はむしろ増えているのでは。やっぱり、日本人は読むのも書くのも好きなんですよね。“活字文化”は今も根強く若者達の中にあり、『FGO』はもとより『Fate』シリーズ全体が支持されている理由だと思います」