◆国際親善試合 日本―ベルギー(15日、ベルギー・ブルージュ)

欧州遠征中の日本代表が、思わぬアクシデントに見舞われた。10日のブラジル戦(1●3)から一夜明けた11日午前、フランスのリールでベルギー戦(14日・ブルージュ)に備えて調整。
午後5時にリールを出発し、ベルギー・ブルージュ近郊の宿泊先に向かったが、バヒド・ハリルホジッチ監督(65)、選手らを乗せたバスが道に迷った末、タイヤがぬかるみにはまり立ち往生。
急きょ手配した車に分乗し、最大1時間以上遅れての宿舎入りとなった。

音楽を聴くなど、リラックス時間となるはずの移動で、選手は思わぬ疲労を背負った。フランス人の運転手がハンドルを握り、午後5時にリールのホテルを出発したバスは、順調に国境を越えてベルギー入り。
そこまでは良かったが、ブルージュ近郊の宿舎まであと20分に迫った所で突然、右側のタイヤがぬかるみにはまり、ストップした。何度アクセルを踏んでも空回り。スタッフはもちろん、選手も一緒に後方から車体を押したが、脱出できなかった。

バス移動を断念し、監督や選手らは急きょ用意された4台の大型ワゴンに分乗して宿舎に向かった。当初の予定では午後6時30分までには到着だったが、MF長谷部、DF長友ら第一陣が着いたのは午後7時5分。
ハリル監督やMF井手口ら最後のグループは、約1時間遅れの午後7時40分にチェックインした。GK川島は「バスでのトラブルでした」、FW浅野は「ぬかるみにはまりました」と説明。
予期せぬ事態に苦笑いの選手もいたが、多くの選手は疲労を隠せなかった。

関係者の話では、運転手の勘違いで、バスが一つ前のインターチェンジで高速道路を降りたミスがケチのつき始め。その後、道に迷い、ぬかるみにはまった。
ブルージュ方面から近郊にある宿舎に向かう高速道路は2本あり、降りればのどかな田園風景が広がる。周囲が暗かったことも手伝い、焦った運転手が舗装されていない道に迷い込んだ可能性が高い。
幸い、けがなど大事には至らなかったが、想定外のアウェーの“洗礼”を受けてしまった。

ハリル・ジャパンは、10日にFIFAランク2位のブラジル代表に1―3で敗れ世界との差を痛感。同5位のベルギー戦で収穫を手に欧州遠征を締めたい。
W杯まで残り7か月。ピッチ上では、迷い道や泥沼にはまる失態は許されない。

11/13(月) 6:04配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171113-00000057-sph-socc

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