高校時代に見たオコエに衝撃「オーマイガー!」「私は度肝を抜かれた」

楽天のオコエ瑠偉外野手が、11月16日に開幕する「ENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ2017」で、24歳以下で構成された侍ジャパンに初選出された。
高卒2年目の今季は負傷もあって開幕を2軍で迎えた20歳だが、8月4日に1軍に昇格すると、41試合に出場。打率.300をマークするなど活躍した。

そんな、侍ジャパンの一員となった若武者の成長曲線に厳しくも温かい視線を送る人物がいる。
巨人史上最強の助っ人と呼ばれる、ウォーレン・クロマティ氏だ。

「オコエはどうなるのでしょうか? 私は彼を指導したい。彼のスキルレベルはまだ必要なレベルには達していないと、私は見ています」

クロマティ氏は今夏、宮城県石巻市で行われたリトルリーグ小学4・5年生の全国大会「MLBカップ」にゲストとして参加。
16チーム、250人の野球選手に直接指導を行い、東日本大震災の被災地復興にも2年連続で貢献した。
そして、日本滞在期間中にプロ野球の試合を視察していたというクロマティ氏は、オコエへの直接指導を熱望。
それも、20歳の底知れぬポテンシャルに惚れ込んだゆえの苦言だ。

「関東一高時代に彼を見たけれど、私は心から感銘を受けた。オーマイガー! 彼は一体誰なんだと。私は度肝を抜かれた。すごく感動したんだ。
彼にはフィジカル的にはスーパータレントを持っている。
だが、今は理想的な成長を果たしていない。才能を伸ばすため、到達すべきレベルに達するための指導が必要だ。
彼は高校時代はスーパースターだったが、プロでは平均的な選手になってしまった印象を感じている」

「彼はスーパープレイヤーになれるはず」

圧倒的なスピード、パワーと並外れた才能の持ち主でもあるオコエだが、プロ入り2年間でクロマティ氏が思い描いたレベルに達していないという。

「彼は若い。そのスピード、反応の素晴らしさには感銘を受ける。だが、それ以外の部分では平均的な日本人選手のプレーにしか見えないんだ。
彼はスーパープレイヤーになれるはずだ。彼はアメリカのルーキーリーグでプレーすべきだ。彼にはスーパースターになるチャンスがあるんだ」

オコエは、生まれ持ったフィジカル面の能力への依存度が未だに高いとクロマティ氏は“苦言”を呈する。
そして、まだ楽天2年目にもかかわらず、中南米などからも集まった有望なプロスペクトが凌ぎを削るMLBのルーキーリーグで武者修行し、スキルアップにつなげるべきだと主張した。
これは現実的ではないにしても、オフにドミニカ共和国、メキシコ、ベネズエラなどのウインターリーグに参加するという手もある。

類まれな能力を持つオコエに規格外のスーパースターになってほしい――。そんな親心から、クロマティ氏は熱い提言をしていた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171111-00092505-fullcount-base
11/11(土) 15:34配信