◆広尾 晃 「野球の記録で話したい」 2017年11月09日

 「侍ジャパン」が「野球危機」の解決につながらないこと 中島大輔「野球消滅」01

さらに、本来は「野球界の一体化」のために創設されたはずの「侍ジャパン」が、
それには何ら貢献することなく、単なる「興行団体」になっているという指摘も鋭い。

「侍ジャパン」の事業化に際しては、NPBの心あるスタッフ、関係者が結集し、
希望に燃えてスタートした。
その折に、私は何人かと話をしたり、お酒を飲んだりして、非常に期待したが、
実質的に「野球界の統合」とは無関係になったようだ。
立ち上げ当時に参画した人がほぼ全員いなくなったことでも「侍ジャパン」が
変質したことがわかる。

今では東京五輪に向けて利権を集中させることが目的になっているようだ。

東京五輪の野球競技は、MLBの参加も見込めず、アジアシリーズなみの
ちんけなものになると思われるが、国家が旗を振るプロジェクトに乗じて、
おいしい目をしようというNPB経営者の意図が見て取れる。