ダウンタウン・松本人志(54)が10月5日の『ワイドナショー』(フジテレビ系)の中で、同局の『めちゃ×2イケてるッ!』と『とんねるずのみなさんのおかげでした』の終了報道に対して、
「テレビのバラエティ番組は今後どんどん難しくなっていく」「主婦にウケないと番組作れない」と現在のテレビ界に苦言を呈した。

奇しくも同日、ネットテレビのAbemaTVでは元SMAPの稲垣吾郎(43)、草?剛(43)、香取慎吾(40)の3人が
『72時間ホンネテレビ』に出演し、同チャンネル初の7400万視聴を記録した。
松本のこの発言は「”72時間”の成功の前では、もはや負け惜しみにしか聞こえない」と、SNSメディアでも物議をかもしている。

同じように、松本の発言を「民放テレビの限界を露呈した完全なる敗北宣言ではないか」と嘆くのはバラエティ番組制作会社のディレクターだ。

「たしかに松本の言うように現在のテレビはつまらない。視聴率を気にして、かつての自由さは失われ、予算もなく、手間もかからない幼稚な番組ばかりになった。
その結果、若い視聴者のテレビ離れに拍車をかけることになり、ネットばかりを見る悪循環に陥っている。
しかし、それ以上に視聴者が飽き飽きしているのは、松本を含めた”テレビ界のヘタレぶり”でしょう」

■”72時間”に出演ゼロの吉本興業、トレンド世界1位も無視

松本を含めた”テレビ界のヘタレぶり”とはいったいどういうことなのか。

「吉本興業は『72時間テレビ』への出演者がゼロ。さらにカッコ悪いのは、松本に加え、辛口といわれる加藤浩次(48)、ホンネを売りにする中田敦彦(35)ら、
日頃エラそうなことを言ってる吉本芸人が、ジャニーズの顔色を気にして誰も『72時間』に触れようとしないこと。
これでは視聴者も『もはや説得力も消えた』と感じるのは仕方ありません」(同ディレクター)

同様の失望は芸人だけでなく、テレビ局に対してもいえる。
同氏は今回の”ジャニーズ忖度”で「テレビは致命的に信頼を失ってしまった」と断言する。

「日頃、安倍叩きをしながら「偏向報道はない」と言い張る民放各局が、おしなべて『72時間』をガン無視。
放送したのは”忖度”を受けない在阪局のワイドショーのみ(※『情報ライブ ミヤネ屋』(在阪のよみうりテレビ制作)を含む)だった。
これほど分かりやすい偏向報道はないでしょう。
者のテレビ離れは視聴環境の変化だけでなく、テレビ界の”ヘタレぶり”が明るみに出たことが大きいのかもしれません」

この視聴者との「隔絶」に気付かぬ鈍感さには、SNSメディアでも「テレビは終わった」の声があまた見られる。
『めちゃイケ』や『みなさんのおかげです』の打ち切りは、テレビの終焉の始まりかもしれない。

http://news.livedoor.com/article/detail/13855768/
2017年11月7日 9時9分 デイリーニュースオンライン