C大阪は4日、クラブ史上初のタイトルを懸けルヴァン杯決勝川崎F戦(埼玉)に臨む。
3日に試合会場で最終調整。今大会初出場の日本代表FW杉本健勇(24)は、2トップの一角で先発する見通しとなった。

今夏に続き、今季終了後にスペインリーグなど欧州へ移籍する可能性が再浮上していることが判明。
タイトルに挑む最後の戦いになるかもしれない中、一戦必勝で頂点を極める。

苦い歴史を間近で見てきたから、言葉に力がこもった。リーグで2度、天皇杯で3度。
あと1勝で5度も優勝を逃したC大阪で、杉本は中学1年から過ごしてきた。決勝を前に埼玉スタジアムでの最終調整を終えると、決意を打ち明けた。

「セレッソがタイトルを獲れないのも見てきたし、いつかトップに上がって、自分たちでタイトルを獲ることを目指してきた。今、それが目の前にある。つかみたい」

これが、自身にとってC大阪で優勝を懸けた最後の戦いになるかもしれない。スペイン2部テネリフェから期限付き移籍の打診が届いたのが今夏。
同1部レガネスなども獲得に乗り出していた中で、今オフに海を渡る可能性が再浮上していることが判明した。

夏にクラブ幹部と話し合った際には「タイトルを獲ってから」など、移籍の時期について提案された。
最終的にはC大阪への愛着もあり「ここで成長したい」と残留。一方で、プロ入り前から目標としてきた海外移籍への強い思いは今もある。

関係者によると、レガネスやテネリフェ、同1部ジローナ、ドイツのクラブも興味を示しているという。

ただ、今は目の前に集中している。1次リーグは控え組だけで戦って勝ち上がってきただけに、初出場となる杉本は仲間の分も戦うことを決めている。

「(自分が)ゴールをして、それが勝利につながれば1番いい」

過去、1試合の出場のみでMVPに輝いたのは04年のGK土肥(FC東京)だけ。
フィールドプレーヤーで獲得すれば史上初めてとなる。多くの期待を背負い、大一番で結果を出す。

11/4(土) 5:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171104-00000002-spnannex-socc

写真
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