◇SMBC日本シリーズ第5戦 ソフトバンク4―5DeNA(2017年11月2日 横浜)

 【追球】勝負を決めた6回の明石の失策。難しい判断が重なった上でのミスだった。同点とされ、
なお1死一、三塁。代打・嶺井のゴロが二塁手・明石の前に転がった。

 (1)守備隊形 「ゲッツー態勢の全然、前だった」と明石。ゴロの強弱と三塁走者の動き次第で、
二塁併殺と本塁送球両にらみのシフトだった。

 (2)打球 明石はゴロを追いつつ「それほど強くなかったので、二塁にトスしても(併殺が)
微妙なタイミングだなと思った」という。

 (3)一塁走者との距離 捕球体勢に入ったのは一塁と二塁のライン上。さらに一塁走者・宮崎が
迫っていた。「タッチしてゲッツーにできる」。3つの状況から明石はタッチにいこうと、反時計回りで
体を回転させながら捕球しようとしたが、その分ゴロから目が早く離れ痛恨の失策となった。

 打者走者の嶺井は足が速い方ではなく、ゲッツー態勢より浅い守備位置の前提を踏まえて明石は
「(二塁へ)トスでしたね…」と悔やんだ。今季シーズン38失策でプロ野球最少タイ記録をマークした
ソフトバンクの堅守のほころびが連敗につながった。(春川 英樹)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171103-00000093-spnannex-base