神奈川県座間市のアパートから9人もの遺体の頭部が見つかった事件。逮捕から一夜明け、捜査関係者への取材で驚きの供述が明らかになりました。

 9人の遺体が見つかったアパート。逮捕から一夜明け、犯行の動機が少しづつ明らかになってきました。

 「金目的で殺害した」「殺した女性に乱暴もした」(白石容疑者)

 死体遺棄の疑いで逮捕された白石隆浩容疑者(27)。1日朝、身柄を検察庁に送られました。捜査関係者によりますと遺体で見つかった9人は、男性が1人、女性が8人とみられていますが・・・

 「9人の内訳は10代後半が4人、20歳ぐらいが4人、20代後半が1人です」「8月に1人、9月に4人、10月に4人殺しました」(白石容疑者)

 このうち、最初に殺害されたのは女性。次にこの女性の交際相手とみられる20歳くらいの男性が殺害されたとみられ、白石容疑者は、「男性が女性を捜していたため自分が疑われると思って殺害した」と供述しているということです。

 「遺体が見つかった白石容疑者が住んでいたアパートでは、きょうも朝から現場検証が行われています」(記者)

 現場となった神奈川県・座間市のアパートでは、引き続き警視庁の現場検証が行われています。9人もの命が奪われた事件。白石容疑者とはどんな人物なのでしょうか。

 「同じクラスだったんですよ。部活も野球部に確か入っていて一緒だった。性格はおっとりしていて、本当にそんなことをするような感じのやつじゃなくて、優しくておっとりした性格でしたね」(中学の同級生)

 中学時代は目立つ存在ではなかったという白石容疑者。しかし、その後、評判は一変。白石容疑者は新宿・歌舞伎町で風俗店のスカウトを始めますが・・・

 Q.そのときの評判は
 「悪いです。だいぶ悪いです。態度も悪いし、遅刻、欠勤もあるし・・・落ち着きがなかったんですよ。いろんな場所をうろちょろうろちょろして、一か所に止まってられるということがないんですよ、全然」(スカウトマン時代を知る人)

 このスカウト業務をめぐって茨城県警に逮捕され、執行猶予付きの有罪判決が確定するなど、生活は荒れていったといいます。

 「生きていても意味がない」(白石容疑者)

 今年6月頃、父親にこう話していたという白石容疑者。しかし事件現場となった自宅アパート周辺では、悪い印象はなかったといいます。

 Q.白石容疑者に会ったときの印象は
 「非常に爽やかで『白石です。よろしくお願いします』はっきりと挨拶していた。うちの従業員にわざわざ声かけてくれた。そこはびっくりした。なかなか声をかけてくれる入居者はいないので。すごくいい印象しか残ってない」(アパートを管理している不動産業者の役員)

 地元では好青年として通っていた白石容疑者。逮捕のきっかけは10人目の被害者となったかもしれない女性の行動でした。

 「妹は部屋にいませんでした。部屋の中に遺書がありました」(被害女性の兄)

 先月24日に行方不明の届けが出された東京・八王子市に住む23歳の女性。その後、この女性の兄は、女性のツイッターを使い、情報提供を求めました。

 「相手の男に心当たりがある」(情報提供した女性)

 こう応じたのが白石容疑者と接点があった別の女性です。女性の協力で白石容疑者をおびき寄せ、事件現場となったアパートへ。尾行していた捜査員がアパートの部屋に踏み込み事件が明るみにでたのです。白石容疑者は「9人全員を自分で殺した」と話しているということです。

 動機は何だったのか?事件の全容解明が急がれます。(01日16:01)

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20171101-00000074-jnn-soci