卓球女子ワールドカップ(W杯)ディフェンディングチャンピオンの平野美宇(17)は準決勝で中国の劉詩●(●は雨カンムリに文の旧字体・26=中国)に0―4で敗れ、
3位決定戦でも昨年の決勝で勝った鄭怡静(25)に2―4で負けて4位だった。
昨年は初出場で日本選手初、史上最年少(16歳)優勝の偉業を成し遂げたとはいえ、中国勢は参戦していなかった。
平野はその後、4月のアジア選手権(中国・無錫)の準々決勝から、リオ五輪個人・団体金の丁寧(27=世界ランク1位)、
朱雨玲(22=同2位)、陳夢(23=当時5位)という中国勢3人を倒し優勝。W杯の金メダルがまぐれでないことを証明した。
これで中国は本気になり、平野の研究に本腰を入れた。6月の世界選手権シングルス準決勝では丁寧が4―1でリベンジ。
平野は銅メダルに終わり、今大会はメダルなしだった。
■モチベーションは札束
決勝は世界選手権と同じく中国勢同士。朱雨玲に3―4で負けた劉は、「平野については研究してきた」と言った。
この劉は現在世界ランク4位。東京五輪で代表になるためランク上位をキープするため必死だ。
ある卓球関係者が言う。
「中国は丁寧の絶対女王の座は揺るがない。朱雨玲や陳夢という20代前半の選手の他に、王曼●(●は日の下に立の旧自体)といった10代の若手も伸びている。
劉は当時、世界ランク1位でもリオ五輪のシングルス代表になれなかった。
『東京五輪は必ず……』と思っているはずです。でも、五輪の時は29歳。実力的にも立場が微妙になってきた」
中国選手にとって五輪代表になることは、名誉と大金が約束されることに他ならない。
大舞台で金メダルを取れば、国や在籍している省が出す報奨金の他に、契約スポンサーなどからもボーナスや車が支給されるケースもある。
選手によって異なるが、女子でも1500万円以上の現金を手にできるという。
「五輪の金メダルはもちろん名誉だが、大金や資産が手に入ることが卓球王国のレベルを維持するモチベーションになっている。
選手は子供の頃から厳しい競争の連続です。
ふるい落とされたら欧米やアジアの国に帰化して、代表を狙う。それだって金のためです」(前出の関係者)
五輪のシングルス代表は各国2人まで。このままでは平野は3年後、銅メダルが精いっぱいだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171031-00000014-nkgendai-spo
10/31(火) 15:05配信
http://www.sankei.com/images/news/171030/spo1710300014-n1.jpg
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