詩織さんが自分で歩いたことについて山口の記述

>このホテルでの移動について、あなたは「意識のない状態で部屋に連れ込まれた」と主張していますが、それはあなたが何と言おうと物理的に全く不可能です。
ホテルの1階ロビーは、車寄せからエレベーターホールまで100メートルほどあります。
もしあなたの主張どおり、全く意識がない状態だったとしたら、どうやって100メートルも移動したというのでしょうか?
正体不明の大人の女性を荷物のように背負ったり、引きずって歩いたりしたとでもいうのでしょうか?

あのホテルは、車寄せから入り口を入ると、まずドアマンや荷物係りが待機しており、正面には24時まで営業している大規模なラウンジ、
そして右手に曲がるとホテルのフロントがあり、レセプションの人やコンシェルジェ、案内係がズラリと並んでいます。
意識を失っている、あるいは意に反して無理やり移動させられてる女性がいたとして、一流のホテルの訓練されたプロ達全員がそれを見逃すということがありうるでしょうか?
しかも4月3日は金曜日で、ロビー階では多くの宿泊客やレストランの利用客が往来していました。

実際のあなたは、二つのカバンを自分で持って、自分の足でヨタヨタと歩いたのです。
もちろん、千鳥足ではありましたから、私はあなたが転ばないように注意はしましたが、移動を無理強いたり、あるいは担いだり引きずったりは一切していません。
防犯カメラに映っているのも、「意識のないあなた」ではなく、「酔っ払っているけれども何とか自力で歩けるあなた」です。(260頁)