詩織さんから就職をせびるメールが頻発したことについて山口の記述

>その後も、あなたは自分の願望を実現するため、私に繰り返しメールを送りつけています。
そのうちの一部を抜粋します

「(前略)ぜひTBSニューヨーク支局にてインターンさせていただきたく連絡差し上げました。
ご検討、お力添えしていただけないでしょうか?
よろしくお願いします」
「たびたびメールすみません。
もしインターン採用の可能性があるのであれば、できたら今週中に面接していただけたら幸いです」

インターン希望者が面接日時を指定してくる異常性にたじろぎ、当時TBSニューヨーク支局ではインターンを募集していないという事実を伝えました。
その後も、TBS以外の日本のテレビ局を紹介してほしいという、あなたの要請は続きました。
結局あなたは私の紹介で日本テレビのニューヨーク支局でインターンをすることが決まりましたね。
採用が決まった時、あなたは下記のメールを送ってきましたね。

「今日本テレビの○○さんからお電話いただいて採用との報告をいただきました!!
本当に本当にありがとうございます!
全力でインターン頑張ります。(中略)
このご恩は一生忘れません!!
ありがとうございます!」

一連のメールは常にあなたから来て、私はそれに返信する形でしたね。
そしてキャバクラで出会ったあと、あなたに会ったのは、昼間に某支局長を紹介した1回だけです。
それ以外、私はあなたを一度も食事に誘ったり、誘惑したりしたことがないことは認めますね。
その後も私からあなたに連絡を取ることはありませんでしたが、14年9月になって、またあなたから連絡がきました。

「(前略)現在絶賛就活中なのですが、もしも現在(TBSワシントン支局で)空いているポジションなどがあったら教えていただきたいです。
宜しくお願いします!
東京にお戻りの際はぜひお会いできたらうれしいです」
「早速のご返信ありがとうございます!
本気です!
プロデューサーのポジションに応募させていただきたいです。
ぜひとも検討していただけませんでしょうか?
よろしくお願いします!」
「どんな形であれ、ジャーナリズムのお仕事に携われるなら雇用形態は問いません。
どうぞよろしくお願いします!」

また、!マークのたくさんついたメールが何度も送られてきました。
あなたの強い願望がきっかけとなって、問題となった恵比寿での会食がセットされました。(269頁)