プロ野球ドラフト会議で、BCリーグの石川ミリオンスターズ(MS)では、DeNA6位で寺田光輝(25)、楽天7位で寺岡寛治(24)、
ヤクルト8位で沼田拓巳(23)の3投手が指名された。石川MSの支配下登録での本指名は初めて。さらに1球団から3人の本指名は、
独立リーグ史上初となった。富山GRNサンダーバーズからは、和田康士朗外野手(18)がロッテに育成1位で指名され、27日に
高岡市城光寺球場で再始動した。

全く想定外の指名だった。寺田はDeNA6位で名前が呼ばれた瞬間、目を丸くして顔を指さし、「えっ、俺? マジ? 間違い?」と
周囲に何度も確認した。

調査書は、事前に5球団から届いていたが、DeNAは含まれていなかった。左隣に座る寺岡にはDeNAから調査書が届いていただけに
「寺…って聞いた瞬間、寺岡が来たと確信した。ラミレス監督が間違えたんじゃないかとも思った。それくらい、信じられない」と興奮気味に語った。

努力で夢をつかんだ。三重・伊勢高では控え投手。筑波大でも「4年まで、ずっとスタンドで太鼓をたたいていた。4年になって敗戦処理で
投げたりしたが、レギュラーにはほど遠かった」という。昨年、石川MSに入団したのも「野球を諦めるため」だったが、サイドスローからの
最速146キロの直球とスライダーを武器に、チームの守護神に成長した。

「野球のセンスや才能がなくても、武器があればプロでも通用することを証明したい」という寺田。「変な投げ方だけど、バッターを翻弄して、
ゆくゆくは気持ちで勝負できるピッチャーになりたい」と新たな夢を描いた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171028-00000012-sph-base

画像
https://amd.c.yimg.jp/amd/20171028-00000012-sph-000-4-view.jpg