https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171025-00000002-tssv-l34
拝啓 プロ野球コミッショナー様  TSSテレビ新広島

下剋上。
テレビのワイドショーは、けさ、この言葉を使って、DeNAの日本シリーズ進出を
伝えていました。
ルールだから従わなければならないのですが、クライマックスシリーズのファイ
ルステージのあり方が、どうにも釈然としないのです。

レギュラーシーズンを振り返ってみます。
リーグ優勝した広島東洋カープと3位のDeNAの間には14.5ゲームもの大差
(2位阪神とカープの差は10ゲーム)がついていました。それにもかかわらず、
短期決戦でのハンデはわずか1勝でしかありません。

ゲーム差が拮抗していたのならともかく、14.5ゲームも開いていたわけで
すから、レギュラーシーズンがないがしろにされたような印象を受けます。

確かに、カープはレギュラーシーズンでDeNAに分が悪かったのは事実です。
カープの12勝13枚、唯一負け越しています。
それが短期決戦でも表面化したと言われれば、そうかもしれません。

しかし、だが、しかし、それでも思うのです。
143試合、1年間の戦いは何だったのかと。

たとえば、リーグ優勝は無理だが、ファイナルシリーズへの進出を確実にした
チームがシーズン途中からファイナル対策をとることだって、ないとはいえま
せん。
そうなったら、レギュラーシーズンは形骸化してしまいます。

カープファンの泣き言と思われるかもしれません。
しかし、今回のようにリーグ優勝球団がファイナルで負け、日本シリーズに
進出できないケースは今後も絶対にないとは言い切れません。
カープだけの問題ではないのです。他球団の方々もわが身になって考えてく
ださい。

そこで提案です。
(1) ゲーム差に応じて、ハンデを変えではどうでしょう。たとえば、
10ゲーム以上の場合はハンデを1つ増やして2勝にするとか。
(2) 日本シリーズはリーグ優勝したセパの2球団にはシード権を与え、
もしファイナルステージでリーグ優勝球団を破ったところがあれば、その球団を
加えての3つどもえ、もしくは4つどもえの戦いにする。
(3) CSを廃止する。

素人の浅知恵とお笑いになるかもしれません。
しかし、それでも、申し上げたいのは、リーグ優勝した球団が同じリーグの
下位球団との短期決戦で負けてしまえば、日本シリーズに進出できないとい
う不合理さです。

1年間ずっと好調が続くということはありません。スランプをかかえたことも
あったでしょう。何らかの苦難があって、それを乗り越えた球団がリーグ優勝
と言う栄冠を得たのです。
そうした選手たちの努力が、軽視されているような気がしてならないのです。
                                                    
 (箕輪 幸人)