競合を回避して大学・社会人の即戦力を一本釣りする波乱の予感も。
スポーツ報知では「ドラ1候補生」と題し、1位指名が有力視される即戦力投手にスポットを当てる。
第1回は仙台大の155キロ右腕・馬場皐輔投手。
東北の地で鍛え上げられてきた剛腕だ。仙台大・馬場は最速155キロの魅力あふれる直球を軸に、カットボールやスプリット、スライダーなど変化球も多彩。
全国的には無名だが“ドラ1級”の資質を持つ。
力感あふれる投球に、巨人・岡崎スカウト部長も「直球と落ちる球がいい。パワー系の投手」と評価。どんな打者にも真っ向勝負を挑む。
仙台育英高では鈴木天斗(現東北福祉大)と2枚看板を形成し、高3で150キロを計測。
仙台大でも1年春からリーグ戦白星を挙げた。だが直球を意識するあまり「いい球と悪い球がはっきりしていた」(馬場)と調子が安定せず。
3年秋はわずか2試合、2イニングしか投げられなかった。
昨冬は投球練習をさまざまな角度から録画し、いい球を投げたときの形を体にたたき込み、フォームを固めた。
成果は優勝した秋季リーグ戦でようやく結実。
5戦全勝、投球回数(37回)を大きく上回る60奪三振に四球も2つと制球、球のキレとも増した。
馬場は「自分の投球ができれば抑えられると自信になった」。
楽天・上岡スカウトも「力だけに頼らず、丁寧に投げ分けられるようになった」と評価する快投をみせた。
ドラフト前に大仕事が残っている。21日から始まる明治神宮大会東北地区代表決定戦(岩手・花巻)だ。
大学で全国大会登板のない馬場は「神宮で投げたい。そのためにやるべきことをやる」と意欲十分。
神宮切符を手にして、運命の日を待つ。(有吉 広紀)
◆馬場 皐輔(ばば・こうすけ)1995年5月18日、宮城・塩釜市生まれ。22歳。
塩釜三小3年時に野球を始め、塩釜三中では七ケ浜シニアに所属。
仙台育英高では3年時、背番号10で春夏連続甲子園出場。
仙台大ではリーグ通算15勝。180センチ、90キロ。右投右打。家族は両親と妹2人。
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10/21(土) 10:03配信
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