2017.10.18
 今月22日に投開票される衆院選。熾烈な議席争いが繰り広げられる中、各テレビ局が勢力を注いでいるのが「選挙特番」だ。テレビ朝日では、センセイたちにも負けない人気番組同士による“内紛”が局内に大きなしこりを残しているという。

 「選挙特番は速報性に加え、当落候補者の悲喜こもごもの人間ドラマを映し出すので、視聴者にとって魅力的なコンテンツ。選挙という人生の岐路に立った人たちのリアルな言葉や表情は映像映えするし、いかにもテレビ向けの素材ですしね」(放送作家)

 こうした背景もあり、各局とも精力を注ぐわけだが、力を注ぎすぎるあまり思わぬ衝突も生まれるようだ。テレ朝の局員はこう明かす。

 テレ朝は投開票日の22日夜、夜の報道番組「報道ステーション」と「サタデーステーション」「サンデーステーション」のキャスターが総出演する「選挙ステーション2017」を放送するが、「朝の情報番組『モーニングショー』のMCを務める羽鳥慎一アナを担ぐ勢力もあって、ギリギリまで相当揉めたみたいです」。

 というのも、「フジが宮根誠司さん、テレ東が池上彰さんと大物MCを起用する中、『局アナの富川悠太アナや政治キャスターとしては実績のない高島彩アナ、長野智子アナで対抗できるのか』との声が挙がったのです。後番組の『朝まで生テレビ!』MCの田原総一朗さんも高齢で選挙特番までお願いするのは厳しい。そんな中、羽鳥アナを担ぎ出そうという動きが出たので、かなり混迷しました」(同局員)。


 羽鳥アナは「モーニングショー」だけでなく、先月終了した同局の「橋下×羽鳥の番組」でも橋下徹氏とMCを務めた。待望論も納得だが「硬派な報道を志向する『報ステ』の制作陣は、羽鳥アナの軽いイメージを毛嫌いしており、『選挙特番』への投入には後ろ向きでした。羽鳥アナを担ぐ勢力が以前に古舘(伊知郎)さんが番組を降板した際、後任に羽鳥アナを強力にプッシュしたことも尾を引いているようです」(前出の局員)

 結果、羽鳥アナの投入は実現しなかったが「もし今回の視聴率が芳しくなかった場合、羽鳥アナを推す勢力が局内で発言権を増すのは間違いないでしょう」(同局員)

 羽鳥アナが「報ステ」のMCを務める日が訪れるかもしれない。

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