それもあってか、渡辺氏は5月に球場に姿を見せた際も由伸監督の采配には言及せず、

「(FAで獲得した)3人、ここにいないじゃないか。(中略)見る目がなかったんじゃないか」

とフロント陣を批判。

球団ワースト記録の13連敗を喫した際も由伸監督は責任を問われず、代わりにばっさり切られたのが堤辰佳GMだった。

「おかしいのは、渡辺さんが球場に来ると、読売グループの人間も記者に交じってICレコーダーを回しているんですよ。
それが巨人の上層部に文書で提出される。どこの記者がどんな質問をしたかまで細かくね。
渡辺氏には直接聞けないので、それを読んで、フロントがあれこれ“忖度”し人事を話し合っているのです」(前出の巨人担当記者)

で、今オフ、誰が由伸監督の代わりに犠牲者になるのかというと、一番首が寒いのはヘッドコーチの村田真一あたりとも言われている。
だが、当の由伸監督だって来年以降は分からない。
3年連続でペナントレースを制することが出来なければ、渡辺氏だってかばい続けることが難しいからだ。

それでなくとも巨人戦の収入は年々厳しくなっている。
かつて放映権収入が年間100億円以上あったほどのドル箱も今は昔。

「テレビ局が次々と地上波の放映をやめ、放映権料がひと桁安いBSやCSに代わっています。
今や巨人戦が地上波で流れるのは月数回だけ。視聴率も10%を超えることはめったにありません。
TBSラジオも今季限りで撤退することから頼みは直接球場に来る観客ですが、由伸監督になってからも減っている。
来季後は渡辺氏も見切りをつけるのでは」(同)

となれば、由伸監督の「次」の手当ては、今オフから準備を始めなければ間に合うまい。
果たして誰なのだろうか。