<セCSファーストステージ:阪神1−6DeNA>◇第3戦◇17日◇甲子園

 阪神金本知憲監督(49)がCS敗退の悔しさをかみしめた。先発能見が1回から3点を失い、
防戦一方となり、4回には3番手の岩崎がロペスに致命的な3ランを浴びて6点差に広がった。
打線も好投手の先発ウィーランドを攻略できず。勝てばファイナル進出の大一番は完敗だった。
指揮官は試合後「雨を理由にすると、言い訳になる。そうではなく、向こうの打線が調子を上げてきたと
感じた。時の運もあるし、勝負運とか勝ち運とか。結果がすべてなので。残念で悔しいが…」と振り返った。

 監督就任2年目の今季も若手強化を最大のテーマに掲げ、チーム最多の20本塁打を放った中谷や
CSでも大活躍したルーキー大山が台頭。その一方で、昨季、存在感を示した高山や北條、原口が不振に終わった。
主戦の先発藤浪が絶不調に陥ったのも誤算だった。中堅クラスの奮闘でシーズンは78勝61敗4分けの
2位。昨季の借金12から今季貯金17に押し上げた。

 「(CSで敗れた悔しさを)持ってくれていると思うし、来年につなげる意味でも。つなげないといけないし。
1年を考えると、気持ちを前面に出してくれたし、ベテラン、中堅が頑張ってくれた。先発も決められないなか、
スタメンも固定できないなかで、2位になれたのは、胸張っていいことだと思う。みんなの野球に対する
執念や粘りで2位になれた。今日で最後になったが、ほめてやりたいチームだと思う」と総括した。

日刊スポーツ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171017-00030520-nksports-base