とんねるずをちゃんと擁護できる人がいない理由
https://note.mu/nanaoku/n/ned56cb453bec

某キャラを擁護する意見のほとんどは
「行き過ぎた配慮で表現を規制しようとするな!」とか
「被害者ヅラするな!」「誰かへの差別なしで笑いが取れるか!(?)」等、
『某キャラを糾弾している側への攻撃』ばかりだ。

しかし、これは私の観測範囲の問題なのかもしれないけれど、
擁護側からは「なぜそのキャラは笑いとして質が高いのか」
「そのキャラはどの部分に、糾弾されないだけの正当性を担保しているのか」
といったことを丁寧に説明したり、批評したりするような言説を見つけることができなかった。
もしも某キャラを本当に擁護するのならば、
その魅力や正当性をきちんと説明すればいいだけなのに(そんなものがあればだが)
……と思ったけれど、できるはずもなかった。

「楽しむ素養」とは「それを適切に理解できていること」であり、
説明や批評という行動はまず「理解」が追いついてないと無理なのだ。
そうなると、前述のように「無知を逆手に取り、偏見を誇大化する笑い」というのは
「素養」を必要としないので、素直に楽しんだ人間からすれば
「理解」が追いついていない以上(むしろ理解の欠落によって引き起こす笑いなので)、
「ならば魅力を正しく説いてみろ」と言われても、とてもハードルが高いのである。
だから『糾弾する側への攻撃』でしか、某キャラを擁護する術を持てないのだ。