0001砂漠のマスカレード ★
2017/10/16(月) 11:36:53.39ID:CAP_USER9事故が起きたのは公演終了後のカーテンコール。漫画『ワンピース』を題材にしたスーパー歌舞伎で主役を務めていた猿之助が、
花道の途中にある“すっぽん”と呼ばれる昇降装置で舞台から姿を消す瞬間だった。演舞場関係者が明かす。
「猿之助さんが一瞬で床下に消える演出で、普段より降下スピードを上げていたため、衣装の左袖が装置に巻き込まれると同時に一気に腕を持っていかれてしまった。
この公演は2015年に続き2回目ですが、今回から衣装の袖を前回より長くし、羽根飾りなども付けて“スケールアップ”させたことが災いした」
異変に気付いたスタッフが「猿之助さんが機械に挟まれた!」と助けを求めたが、
体を装置から引き離すのに「大人4人がかりだった」と言うから、どれほど腕が深く装置に挟まれていたかが窺い知れる。
「救助に当たったスタッフの話では、猿之助さんの左腕の骨が皮膚を突き破ってハッキリと見えるほど飛び出していたそうです」(前出・関係者)
すぐに病院へと搬送され緊急手術。左上腕と前腕、指の3か所の開放骨折という重傷だった。
猿之助は事故翌日に、代役を務めることになった歌舞伎役者・尾上右近(25)らに向け、
「僕は元気。なるべく早く戻るから(中略)みんなで頑張ってください」と激励するなど気丈に振る舞っているというが、事態は深刻だ。
「本人は来年1月から始まる東京・歌舞伎公演で本格復帰するつもりでいるが、まだ数回の手術が必要で、どこまで演じられるかも分からない。
猿之助は指先の動きでの表現力が持ち味。“左腕が元通りにならなければ本格復帰は難しい”と不安の声が上がっています」(前出・関係者)
それにしても歌舞伎界を襲う不幸は不気味なほどに止まらない。
中村勘三郎(享年57)、市川團十郎(享年66)、坂東三津五郎(享年59)などベテラン歌舞伎役者たちが若くして相次いで亡くなったことに続き、
若手でも市川海老蔵(39)の妻・小林麻央が今年6月に亡くなり、中村獅童(45)も今年5月、肺腺がんになった。
そこで今一番の実力派と言われる猿之助の長期欠場はあまりに痛い。
「2010年4月に旧歌舞伎座(東京・銀座)を閉場したのを機に不幸が相次いだことから、“歌舞伎座の呪い”と呼ばれています。
梨園関係者は『まだ呪いは続くのか』と気味悪がっています」(同前)
最も憂慮されるのは、猿之助を欠いた一門「澤瀉屋(おもだかや)」の今後である。
「先代・市川猿之助(現・猿翁)が歌舞伎を現代風にアレンジした『スーパー歌舞伎』を確立したことで、
澤瀉屋は脚光を浴びましたが、息子の香川照之(市川中車)が歌舞伎界に入ったことで関係がギクシャクし、長年、先代を支えた市川右團次(元・市川右近)が今年、事実上独立してしまったばかり。
香川は歌舞伎役者としてはキャリアが浅く、澤瀉屋を一人で支えていくには荷が重い。それだけに猿之助の不在は澤瀉屋、さらにはスーパー歌舞伎の存続危機です」(歌舞伎関係者)
ケガの状況について事故が起きた新橋演舞場は「すでに数回、左腕の手術をしております。
復帰の時期については分かりません」というのみ。スーパーな復活劇を祈るしかない。
※週刊ポスト2017年10月27日号
http://news.livedoor.com/article/detail/13753109/
2017年10月16日 7時0分 NEWSポストセブン