明治安田生命J1リーグ 第29節 鹿島2―0広島(14日・カシマスタジアム)

 2位の川崎は退場者を出し10人で戦っていた残り8分から、FW小林悠(30)の2ゴールなど3得点を奪い、仙台に3―2で逆転勝ち。鹿島との勝ち点5差をキープし、残り5試合での逆転Vに望みをつないだ。鹿島は日本代表DF昌子源(24)、同DF植田直通(22)が意地の完封で広島を2―0で下し、日本代表で味わった悔しさを晴らした。優勝争いは事実上、鹿島と川崎に絞られた。

 広島のFWパトリックに、鹿島が誇るセンターバックが襲いかかった。前半28分にDF昌子がスライディングで突破を阻止し、DF植田が空中戦で食らいつくと、相手エースは徐々に離れていった。GK曽ケ端の好セーブもあり完封。昌子が「誰も鳥栖戦(0●1・9月30日)の敗戦を引きずらなかった」と言えば、植田は「もっとヘディングしたかった」と貪欲だ。

 2人は日本代表のニュージーランド戦(6日)、ハイチ戦(10日)に招集された。ハイチ戦で3失点した昌子は、バヒド・ハリルホジッチ監督(65)から罵倒された。関係者によると、体脂肪率が12%を超えていたことから「失格」のレッテルを貼られ、虐げる発言を受けたという。海外組の体脂肪率オーバーやミスは不問。屈辱的な扱いだった。植田はGK以外で唯一不出場に終わった。

 10日深夜、代表宿舎から鹿嶋に戻るタクシー内で昌子が「お互い、頑張ろうな」と声を掛け、植田は「うぃす」と短く答えた。悔しさをぶつけ、意地を見せた。「今日の勝利で3つくらいのイライラは消えた。ハリル監督を見返してやる。あの人に褒めさせる」と昌子。最速で札幌戦(29日・札幌ド)にも決まる連覇へ、若きセンターバックコンビが支えていく

10/15(日) 6:04配信 
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