いきなりの大ナタだ。巨人は13日、村田修一内野手(36)に対し、来季の契約を結ばないことを通告。自由契約選手として手続きを取った。
外様選手では初めて伝統球団の選手会長も務め、精神的支柱だった男の退団にチーム内外で衝撃が広がるなか、本紙は渦中の人となった背番号25のもとへ直行。
突然の直撃にも嫌な顔を見せず、笑いすら交えてインタビューに応じた“男・村田”は、現役続行への強い意思と仲間への感謝を口にした。

 ――いきなり押しかけてすいません!

 村田:そんなに息を切らしてどうしました?

 ――球団の発表を受けて飛んできました。ちょっとよろしいですか

 村田:どうぞ。まだ僕もびっくりしていますけれどね。

 ――いきなりですが、鹿取GMとのやりとりを聞かせてください

 村田:「球団としては若手を育成するから、来年は村田君の出番も減るし、契約はできない」と。条件提示はありませんでした。でも、そういうふうに球団が
判断したのなら、それはそれで仕方ありません。FAで来ましたが、巨人のレギュラーとして6年間、しっかり戦ったと言い切れるんじゃないかと思っています。

 ――通告を受けた際は「はっきり言ってくださって、ありがとうございました」と応じたと

 村田:そう言ったかなあ(笑い)。まあ、今年の始まり方(開幕スタメンを外れる)もあったし、そういうモヤモヤした感じでまた進むよりは、
はっきり言ってもらった方が次に進みやすいですね、という意味の話はしましたけどね。

 ――今回の球団の判断は予想していたのか

 村田:正直、予想はしていなかったです。

 ――FA権を保持していた。宣言する考えはあったのでしょうか

 村田:その考えは僕の中ではなかったです。FA宣言して出て行くというのは。優勝したいと言って巨人へ来て、実際に優勝もさせてもらいましたしね。
目標を達成させてくれたことは球団に感謝しています。ですから、(球団が)若手育成に切り替えているのも感じていましたが、その方針を受け入れる準備も
していました。だから減額制限(を超える条件提示)の話があれば、検討の余地はあるつもりで構えていたところでした。

 ――出場機会が今季より減ったとしても、残留するつもりでいたと

 村田:そうですね。今年より厳しくなる可能性は年齢がひとつ増す分高いですし、ましてやBクラスになりましたし。そういう心の準備はして、
今日(鹿取GMとの面談に)行ったつもりだったんですけれどね。まさか、でした。

 ――チームメートもみんな驚いている

 村田:何人か、年齢が近い“おじさんたち”には電話しました。阿部さんは「えっ!」って言ったきり絶句してましたね。亀井と脇谷は「冗談言わないでくださいよ」って
言っていましたね。チョーさん(長野)にも電話しましたし、勇人だけは相変わらず音信不通でしたけど(笑い)。でも、みんなには感謝です。いいチームメートに
巡り合えましたし、裏方さんも含めてみんな仲良くやってくれましたんでね。

 ――生え抜きではないが、チームや仲間への愛着は生まれた

 村田:一緒に戦ってきましたからね。祝い事もみんなで祝えましたし。あとは引退の相川さんや片岡とかと一緒に、僕の送別会をまとめて盛大にやってもらえれば(笑い)。
それで僕も「頑張ろうかな」となれるんでね。

 ――今後については

 村田:現役でまだやりたいと思います。2000安打というのも近いですけれど(残り135本)、まずそれは抜きにして。達成できれば、達成できたに
越したことはないですけれど、それだけが野球人生じゃないですし、それ(レギュラーではない役割)を受け入れる準備もしていましたから。

 ――まずは野球を続けられる場所を探す

 村田:そうですね。僕のことを必要としてくれるところに行ければ、と思います。希望? 必要だと言ってくれれば、どこへでも。

 ――ただし金銭的な条件は、かなり厳しくなる可能性が高い

 村田:厳しくはなりますけど、今まで頑張ってきた分もありますから。「給料分働け!」って言われなくなるなら、それはそれでいいのかな(笑い)。
僕を必要としてくれるチームがあるのなら、条件面にそこまでこだわりはないです。もうお金どうこうじゃないんでね。そのつもりで(巨人との)交渉にも
臨むつもりでしたから。

東スポWEB
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続く