[東アジアカップ2013日本代表メンバー]※所属クラブは当時
GK
林 卓人(仙台)
西川周作(広島)
権田修一(FC東京)

DF
駒野友一(磐田)
栗原勇蔵(横浜FM)
千葉和彦(広島)
森脇良太(浦和)
槙野智章(浦和)
森重真人(FC東京)
鈴木大輔(柏)

MF
青山敏弘(広島)
高萩洋次郎(広島)
高橋秀人(FC東京)
山口蛍(C大阪)
扇原貴宏(C大阪)
柴崎岳(鹿島)

FW
豊田陽平(鳥栖)
山田大記(磐田)
柿谷曜一朗(C大阪)
齋藤学(横浜FM)
工藤壮人(柏)
大迫勇也(鹿島)
原口元気(浦和)

ザッケローニ氏が就任当初から目をつけていたが、「なかなかテストするチャンスがなかった」というMF青山敏弘を始め、前年にロンドン五輪でベスト4に進出したメンバーからもDF鈴木大輔やMF山口蛍、FW齋藤学といった選手が初めてA代表に選ばれた。

当然ながら個々の選手にとって格好のアピールの機会とされたが、Jリーグのレベルを証明するという目的も相まって、合宿からチームの一体感が高まり、初戦こそ引き分けたものの2試合目で中国に勝利。最後は開催国の韓国に2-1で勝利して優勝を成し遂げた。青山の縦パスに柿谷曜一朗が抜け出して決めたゴールを覚えている方も少なくないだろう。

それ以降ザッケローニ監督は最終予選でのメンバー固定がウソのように東アジアカップ(現E-1)組をテストし、チームに組み込んでいく。最終的に国内組から8人がブラジルW杯メンバーに選ばれ、そのうち4人(柿谷、青山、齋藤、山口)は同大会で代表デビューを飾った選手だった。W杯前年の7月、つまり残り一年となった時期に開催された2013年大会に比べると、今回は残り半年というシビアな状況でのテストになる。だが、裏を返せば、ここで良いパフォーマンスをした選手は、勢いでフルメンバーに割って入りやすいシチュエーションでもある。

まず選手たちには“Jリーグの代表”として未勝利に終わった前回大会のリベンジを果たし、自国開催での優勝を目指すことが求められる。各選手が監督の要求に応えながら各自の持ち味を発揮できれば、その先に代表定着の道が開ける。

このE-1を終えると、年明け3月に海外組を含めた最終選考が行われ、5月の本大会メンバー発表へとつながっていくことになる。国内組の選手にとっては、まさにワールドカップに向けたラストチャンス。普段、日本代表よりJクラブを中心に見ているファン・サポーターにとっても、高いモチベーションで挑む国内組の選手たちに注目するべき意味のある大会となるはずだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171014-00010002-goal-socc