2017年いっぱいでAKB48を卒業する渡辺麻友さん(23)が最後に参加するシングル曲「11月のアンクレット」(2017年11月22日発売)が10月8日、
千葉・幕張メッセで行われたAKB48グループのコンサートで初披露された。
もちろんセンターポジションは渡辺さんで、とりわけ目を引いたのが、曲の最後でマイクをステージに置いて客席に背中を向ける振り付けだ。
1980年に行われた山口百恵さん(58)の引退コンサートを想起させる演出で「サヨナラムード」を盛り上げた。

これまでも、アーティストや歌手が解散や活動休止といった節目で同様の演出を行ったことはあった。
ただ、今後繰り返し披露される楽曲で、こういった演出が取り入れられるのは珍しい。

■ここ10年でも宇多田ヒカル、中野美奈子らが「ステージにマイク」

渡辺さんがシングル曲でセンターポジションを務めるのは3年ぶり6回目。
この日のコンサートは2017年6月に行われた「選抜総選挙」の「感謝祭」の位置づけで、新曲はアンコール後に披露された。
渡辺さんは新曲披露後に客席を振り返り、「緊張で動揺」して、振り付けをいくつか間違えたことを明かした。

実は、この「ステージにマイクを置く」演出自体は、必ずしも珍しくはない。
ここ10年ほどを見ただけでも、15年11月には、柏木由紀さん(26)らでつくるAKB48の派生ユニット「フレンチ・キス」の解散コンサートの最後で、
メンバー3人がマイクを置いてステージを去った。テレビ番組でも同様の演出があった。
現在はフリーで活躍する中野美奈子アナウンサー(37)は、12年7月のフジテレビ退社前の最後の番組収録で「提供読み」の後に
「10年間お世話になりました」と一礼。ステージにマイクを置いた。
10年12月には、「人間活動に専念」するなどとして活動休止を宣言していた宇多田ヒカルさんが、活動休止直前のコンサートで同様の演出を取り入れている。
初代DJ OZMAさんは08年12月のラストライブで、マイクをステージに置いた末に衣装を脱ぎ捨てて全裸でステージを後にした。


ただ、これらの「ステージにマイクを置く」演出は、解散や活動休止といった節目の「1回きり」だった。
これに対して今回の新曲の演出は今後繰り返し披露される予定で、渡辺さんの「卒業ムード」を盛り上げることになりそうだ。

なお、1980年10月に行われた引退コンサート時、山口百恵さんは21歳。現在の渡辺さんは23歳で、AKB48卒業後も芸能活動を続ける意向だ。

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