[モスクワ 12日 ロイター] - 10月下旬に公開予定のロシア映画「Matilda(英題)」を巡り、
サンクトペテルブルクとモスクワで行われるプレミア上映会に、
主演俳優らが安全上の理由から参加を拒否していることが明らかになった。

同作品は、有名なバレリーナのマチルダ・クシェシンスカヤとロシア皇帝ニコライ2世のロマンスを描いたもので、
ニコライ2世を中傷する内容だとして上映に反対する活動が強まっている。

アレクセイ・ウチーチェリ監督は記者会見で、クシェシンスカヤを演じたポーランド人女優とニコライ2世を演じたドイツ人俳優が、
23日にサンクトペテルブルク、24日にモスクワで開催されるプレミア上映館への参加を拒んでいるとし、
「彼らは身の安全を懸念している」と述べた。

映画に出演した別の外国人俳優2人も、同じ理由でプレミアを欠席するという。

ロシアの幾つかの映画館チェーンは、過激な宗教活動家や国粋主義者らからの脅迫を受けたとして、
同映画の公開を見送ると明らかにしている。また、これまでに、ウチーチェリ監督のスタジオが放火されたり、
男が映画館に車で突入するなどの事件が起きている。

ロイター
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