11年ぶりのBクラスに終わった巨人で去就が注目されていた村田真一ヘッドコーチ(53)は留任となり、新たにバッテリー担当を兼務することになった。
本紙は、来季へ向けてジャイアンツ球場で早速始動した同ヘッドを直撃。波紋を広げいる今回の人事の経緯と、巻き返しへの意気込みを聞いた。

 ――長いシーズンお疲れさまでした

 村田真ヘッド:なんや、嫌みか!

 ――来季のコーチ陣容が発表されました。球団の留任要請を受けた経緯を聞かせてください

 村田真ヘッド:そういうことは、もうええやん。決まったことなんやから。やると決めたんだから、頑張るだけよ。

 ――新たな肩書が加わるにあたり、鹿取GMからはどんな話をされたのでしょう

 村田真ヘッド:それは「バッテリーも見てほしい」ということやったから、こっちとしては「わかりました」と。

 ――バッテリー担当兼務で役割はどう変わりますか

 村田真ヘッド:バッテリーコーチなんやから、ええ捕手をつくるとともにバッテリーを良くしたい。防御率を良くするために投手も育てなあかんわな。

 ――小林と宇佐見の正捕手争いもあります

 村田真ヘッド:小林の打撃が良くなるのか、宇佐見の守備が良くなるのか。ええ方を使うつもりよ。ただ、捕手はまず守備やからな。投手があの捕手じゃ
ダメといえば、ダメなんやから。守備はやっぱり、小林の方がええやろな。それでも宇佐見が良くなる可能性もある。打撃は宇佐見やろうしな。

 ――ではヘッドコーチとして。4位という結果を振り返って、敗因をどう捉えていますか

 村田真ヘッド:数字だけを見れば、打てんかったということやろう。投手だって全体では防御率1位だったかもわからんけど、ここっていうところで取られた
1点が多かった。

 ――来季に向けて伸ばしたいポイントは

 村田真ヘッド:一番の巨人の目標は「打倒広島」やろ。(広島と比較して)何が足らんかと言えば足なんよ。でも、足が遅い選手はどうしようもない。
ただ、盗塁は無理でも走塁はできる。(先の塁へ)貪欲になるっていう考え方を徹底するのと、やっぱり打つ方のレベルを上げることやろな。

 ――鹿取GMは「若手を育ててもらいたい」とも話しています

 村田真ヘッド:若いヤツは使いたいと思っているよ。負けてしまったから大きな声では言えんけど、広島が打ちだしたのだって、この2年やねん。
3年前まではウチがずっと勝ってたんや。この2年や、ウチがくさい飯食っているのは。確かにあの1、2、3、4番が伸びてきたのはある。でも、ウチだって
若い吉川尚や重信あたりが打ってくれたら足は生かせる。

 ――最後にしつこいようですが、今回の留任人事に批判的な声があることに対しては…

 村田真ヘッド:それは仕方がないんちゃうか。受け止めんとな。こっちからいろんな事情は言う必要ないと思っているし、今は「やる」という現実があるだけよ。
言われへんことはぎょうさんある。体制を決めるのは俺ちゃうしな。やると決まった以上、やるしかないやろ。

 ――決まった以上は前向きに

 村田真ヘッド:そうや、前向きにやるだけや!

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留任に否定的な声が上がっても村田真ヘッドは前向きだ。右は由伸監督
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