楽天松井稼頭央外野手(41)が、今季限りで退団する可能性のあることが11日、分かった。
現在ファーム調整中の松井稼は、14日から始まる西武とのクライマックスシリーズ(CS)
ファーストステージのメンバーから外れている公算が大きい。球団側と話し合いを続けているが、
松井稼は現役続行を強く希望しており、チームを離れる可能性がある。

 松井稼が楽天を去る可能性が出てきた。西武とのCSファーストステージに向け、チームは今日
12日から練習を再開する。ファーム調整していた今江、アマダー、オコエらが1軍に合流する予定だが、
短期決戦を勝ち抜くメンバー編成の中に、松井稼は含まれていないとみられる。楽天は野手の選手層が
厚く、シーズンの集大成であるCSのメンバー漏れは、来季のチーム構想にも直結している。

 現在、球団と話し合っている段階だが、松井稼は現役続行に強いこだわりを持っている。自身の去就に
ついて「もちろん、そのつもり(現役続行)でやっている。気力もまだまだある。そのために頑張っている」と
話している。8月末からファーム調整となった今季は44試合に出場し打率2割1分1厘、2本塁打、
10打点。15年から外野手登録に変更となったが、6月26日オリックス戦では3年ぶりに遊撃を守った。
来季で43歳シーズンを迎えるが体調面に不安はなく、現役続行の意思は固い。

 7年間のメジャー経験を経て、10年オフに楽天へ移籍した。走攻守のプレー面はもちろん、
精神的支柱として若いチームの屋台骨を支え、13年の日本一に大きく貢献。チーム事情で内外野の
各ポジションを守ったが献身的な姿勢を崩さず、若手へのアドバイスや外国人選手のケアなど、
人間性への評価も非常に高い。ただ、若手の台頭も著しいこともあり、世代交代の時期と判断したようだ。

 松井稼はチームへの愛着が深く「もちろん、契約してもらえるかどうかは球団の判断なので」と
話している。今季限りで楽天を退団し、他球団で現役続行の道を探ることになりそうだ。

日刊スポーツ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171012-00025882-nksports-base