元UFC戦士で格闘家の菊野克紀(35)=チームKIKUNO=が11日、都内で会見を開き、テコンドーで2020年東京五輪出場を

目指すことを表明した。まずは来年1月の全日本選手権出場権獲得を目指し、29日の東日本地区大会(千葉・袖ヶ浦市臨海
スポーツセンター)に出場する。

沖縄空手にルーツを持つ菊野は、総合格闘家としてDEEPライト級王者に輝き、米国のUFCにも参戦した実績がある。近年は
異種格闘技の巌流島でも日本のエースとして活躍している。

テコンドーで五輪に挑戦する理由について、シドニー五輪銅メダリストで全日本協会の岡本依子副会長(46)に勧誘されたことを明かし、
「五輪は雲の上、夢の世界。格闘技がどれだけ盛り上がっても、(それ以上に)五輪は世界中が注目する。35歳の僕が目指していい道が
あるんだなと思うとうれしいし楽しくて、この競技で勝てるように必死に練習している」と話した。

同席した岡本氏は、菊野を勧誘した理由について「根性がありそうやなと思った」と説明。「菊野選手の挑戦を協会としても本当に
喜んでいて、お手伝いしたい。素晴らしい選手なので、日本のために戦えるくらいになってくれたらうれしい」と期待を寄せた。

テコンドーは防具を着用するものの、ダウンして10カウントでのKO勝利もあるだけに「それしか勝ち目がない」と菊野。「蹴りが主体の
格闘技で、顔面パンチ、ローキックがない。その中で勝つには難しいルールだが、防具越しには本気で腹を殴っていい。倒していいという
ルールなので、沖縄空手で鍛えた突きの技術なら倒せるんじゃないかと思った」と話した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171011-00000070-dal-fight