仁義なき戦いなどの従来のヤクザ映画と違って、ヤクザの背景となる社会や
ヤクザが生まれる必然、そこから生じる人間的制約等々のリアリティをはじめ
から放棄している。
書き割り的な組織体組織の「抗争」とやらを、書き割り的ヤクザが演じている
のを、だらだらと説明過剰に緊張感もないまま描いているだけの駄作がこの
シリーズ。
まあ、日曜の午後、酒を飲みながら暇つぶしで見るにはちょうどいい。でも、
映画の観客って、「傑作」を見に行くわけじゃないから、それでいいんだろう。