今日の中日スポーツに掲載された、2017ドラフト1位候補(計11人)

投手
■石川翔(青藍泰斗)→下半身上半身ともにプロで即戦力となる筋力には欠けているが、腕の柔軟性や肩の可動域の広さといった、
生まれ持った身体的資質をフルに利用した自身のピッチングスタイルを確立すれば、
左右腕の違いこそあれ、金田正一クラスの大投手となる可能性を感じさせる。

■鍬原拓也(中央大)→上半身下半身に柔軟性を感じるピッチング。肘が下がらないよう留意し、持ち味の変化球があればプロでワンポイントリリーフとして可能性大。
球速にこだわり自分のフォームを崩さないように。打たせて取る名人を目指して。

■東克樹(立命館大)→何を意識して投げているのかな。プロのコーチに「修正」されたら自分のピッチングを見失ないそう。要領は良さそうなピッチング。

下半身の力の上半身への移動が甘く、球威に欠ける。大学で背筋を鍛えていない証拠。
球威が無いため、コントロールに頼る手投げに陥りやすい投球フォーム。

縦の変化球に見るべきものが無く、球数が増えてきて打者が慣れてくると打ち崩されるタイプ。大学で何を課題にトレーニングしてきたのか不明。
要領良く打者を打ち取ることだけに専念していたのか?

■近藤弘樹(岡山商科大)→投球フォームの足の動き、手の振りが球の出どころが見やすくプロに狙い打ち。
何を投げてもタイミング取りやすい投手。フォーム悪い。打ちやすい投手。球速球威も不足気味。

■田嶋大樹(JR東日本)→ランナーを出した後の「カン(勘)」の良さを感じない。
真っ直ぐバッターに良い球投げればいいだけではない外からは見えない感性に欠ける。

プロは即戦力でドラフトで獲りたがるであろうが満員の観客を抱えた球場で足を使った攻撃に対して安定したピッチングを見せることができるのか未知数。
ワンポイントリリーフで使うべきか先発中継ぎで使うべきか、捉えどころの無い可能性ではある選手。

■鈴木博志(ヤマハ)→上半身の幅を感じさせ肺活量は優れてそう。その一方、腕の振りにしなやかさが少なく、ボールの握り方も固い。手首のしなやかさに欠ける。
右肩の振り下ろし方の繊細さに欠けるため外角低めのコントロールが不安定。
登板初動の力で押すタイプ。

■鈴木康平(日立製作所)→高校生が社会人野球をやっている感じ。社会人野球向き。

捕手
■中村奨成(広陵)→高校生としては打撃が素晴らしい。プロでは捕手より外野手向きか。プロの変化球に伸び悩む可能性大。社会人で捕手十分な経験を積んでからプロ向き。

内野手
■清宮幸太郎(早稲田実)→変化球を捉える上半身のしなやかさ、パワーは高校生を超えている。打撃センスは中村を遥かに超えている。
左肩の使い方が上手いので、タイミングが取りやすい。特に低めの球はコースに関わらず狙い打ちにされる。

清宮攻略法としては高めの力のあるストレートを中心に組み立て、高めからの落差のあるフォークを振らせるピッチングが必要である。
(清宮がインハイが苦手なのは、インハイのスピードのあるストレートには左肩でタイミングを取ることが難しいからである)

甘いスライダーで清宮を打ち取ることは難しい。
U18において高めにストレートを遠慮なく投げ込んでくるアメリカの投手等に内野ゴロで打ち取られていた。
清宮には内野ゴロで打ち取らせるピッチングが必要である。

守備と走塁が今一つなので本来大学で実績積んでからプロ向きであるが、清宮はプロ志望届を提出した。
プロ球団は興行成績を考え、ドラフト1位指名に殺到間違いなし。しかし清宮は入団後ひたむきに守備走塁を練習し、1軍定着を目指すことが必須であろう。

■安田尚憲(履正社)→バットで捉えた球運びが上手い。木製バットでもこの資質を生かしたい。肩の弱さが課題。
伸び代少なくプロでは好不調の波が大きそう。

外野手
■岩見雅紀(慶応大)→膝から下の筋力が不足し、かつ変化球を見切るタイミングが早過ぎる悪い癖がある。
これではプロの球速ある変化球に付いていけない。
バットのヘッドを鋭く回すことができないフォームであり、体重を絞ると共にバッティングフォーム、選球眼を根本的に見直さないとプロでは通用しない。

社会人野球で十分な実績を積んでからのプロ入りが必要であろう。