9月8日にジャニーズ事務所を退社した元SMAPメンバーの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の起用をめぐって、テレビ各局が頭を悩ませているという。

 退社後、3人は公式ファンクラブサイト「新しい地図」を立ち上げ、3人は同じ事務所に所属して活動していくことを明らかにした。

「ジャニーズ事務所にとって3人は最大のライバルであり、煙たい存在です。木村拓哉、中居正広の人気メンバーだけでなく、嵐を筆頭に、KAT-TUNやHey!Say!Jumpなど勢いのある若手グループを多数抱えているだけに、テレビ局に対する影響力は大きいです。ゆえに、テレビ朝日も香取さんが16年もやってきた人気番組『SmaSTATION!!』を終了させました。今、ジャニーズとテレビ局との重要な交渉事には、必ずメリー喜多川副社長が出てきます。

 大手事務所の力に頼れなくなったタレントは大抵の場合、メディアから消えていくというのがこれまでのパターンでしたが、3人はSMAP元マネジャーのI氏の関係者たちの助言を受けて、SNSやインターネット番組など、地上波のしがらみを避けて活躍できる場を模索し始めています。それによって、国内のみならず、海外に活動の場を見出す方法に目をつけたようです」(テレビ局関係者)

 3人の独立後、初の大仕事として発表されたのは、インターネットテレビ局「AbemaTV」の特別番組『稲垣・草なぎ・香取3人でインターネットはじめます「72時間ホンネテレビ」』。11月2日午後9時から3日間ぶっ通しで放送されるという。

 しかし、AbemaTVといえば、サイバーエージェントとテレビ朝日が出資し、テレ朝が運営にも力を入れている新媒体。『スマステ』最終回では、香取自身が番組終了について新聞報道で知ったことを明かし、「とっても残念で、ずっと続けたかった」と恨み節を吐露したほど。

「地上波でないというのが、3人にとって対ジャニーズ向けの“落としどころ”としたのでしょう。それにしても、3人とテレ朝にとっては、退社直後に同局が深く関与するAbemaTVで新番組をやることで“オイシイ”ところは持っていくというのは、なかなか際どいやり方ですね。明らかにジャニーズを逆なでする行為に出た両者が、今後ジャニーズから穏便に済まされるのか、報復的な処置を受けないかが気がかりです」(前出と別のテレビ局関係者)

 現在、稲垣がブログ、草なぎがYouTube、香取がインスタグラムをそれぞれスタート。早くも草なぎの“ユーチューバーぶり”が話題になるなど注目を集めているが、果たして新境地開拓が成功するのかどうか、芸能界関係者も興味津々で見ているようだ。

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2017.09.27 20:50 ビジネスジャーナル