NHKは9月下旬から、総合テレビとEテレ、BS1で「発達障害」をテーマにしたさまざまな番組を放送する。

文部科学省の調査では、小中学生の約15人に1人に発達障害の可能性があると指摘されているが、まだ理解が不十分で、支援のあり方などに課題がある。
NHKは5月から来年4月までチャンネル横断的に最新の動向を多様な角度から伝えるキャンペーン放送を続けている。

発達障害には、対人関係を築くのが難しい「自閉症」や、読み書きや計算が苦手な「学習障害」、不注意が見られる「注意欠如・多動性障害」などがある。
当事者は、挙動などから「空気が読めない人」と誤解され、日常生活に支障をきたすことも少なくない。

総合テレビでは27日午前8時15分から、情報番組「あさイチ」で、発達障害の人と円滑な会話を促す「カード」の考案など取り組みを通して「コミュニケーションの困りごと」を解消する道筋を探る。

Eテレでは26、27両日の午後8時からハートネットTV「自閉症アバターの世界」のタイトルで2回にわたり、
インターネット上の仮想空間を舞台に活動している自閉症の人たちの生き方を見つめる。BS1でも海外のドキュメンタリーを紹介する。

5月に放送したNHKスペシャル「NHKスペシャル 発達障害〜解明される未知の世界〜」では、再放送の要望が1万2000件以上寄せられる反響があり、今月22日に再放送された。

NHK広報部は「当事者や家族にしか語れないリアルな声、役立つ最新情報を継続して伝え、周囲の人も含めて『生きづらさ』を軽減できることを目指したい」と話している。

http://news.livedoor.com/article/detail/13665409/
2017年9月26日 13時33分 産経新聞