バイエルン、ユーベ、レアルがUEFAに圧力 PSGにFFP遵守を求める
 UEFAはクラブの収益に応じたファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の遵守をクラブに求めているが、移籍金史上最高額の2億2200万ユーロ(約293億円)でブラジル代表FWネイマールをバルセロナから引き抜くなど巨額補強を展開したパリ・サンジェルマン(PSG)に、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)追放の警告を与えたことが明らかになった。スペイン紙「エル・パイス」が報じている。

 PSGはバックに控えるカタールからの資金注入を受けて、衝撃的な大型補強を展開。ネイマールに続き、来夏移籍金を支払うことでモナコからフランス代表FWキリアン・ムバッペを引き抜いた。

 クラブ収益に見合わないほどの大型補強を展開するPSGに激怒したのはバイエルン・ミュンヘン、ユベントス、そしてレアル・マドリードという各国の名門クラブだったという。 そしてUEFAはメガクラブからの批判を受けて動き出した。PSGにFFPを遵守しないのなら、来季CL追放の警告を出したという。

 これを受けて、PSGのナセル・アル=ケライフィ会長は選手の放出に動いたという。

ディ・マリア、ドラクスラーらも放出候補に

 移籍市場の最終盤にブラジル代表DFチアゴ・シウバ、アルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリア、ブラジル代表MFルーカス・モウラ、ドイツ代表MFユリアン・ドラクスラー、元フランス代表MFハテム・ベン・アルファ、フランス代表MFブレーズ・マテュイディ、コートジボワール代表DFセルジ・オーリエの8人の代理人と連絡し、移籍を実行するよう依頼したという。

 実際に移籍が実現したのはオーリエのトットナム移籍とマテュイディのユベントス移籍のみだったが、選手は突然の“肩叩き”に憤慨しているという。ネイマールとムバッペというメガスターを獲得したPSGだが、FFP遵守のために来年1月の移籍市場でも人員整理を迫られるかもしれない。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
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