「一番数字を持っている」ライター・ヨッピーさんが語る 「若い人ほど司馬遼太郎を読むべき」
2017.9.25 17:00
http://www.sankei.com/smp/premium/news/170925/prm1709250002-s1.html

 「ネット記事で一番数字を持っている」書き手の1人とされているのが、ライターのヨッピーさん(36)だ。体を張った企画記事から、ゆるめの記事、社会派記事まで幅広く手がけており、愛読者も多い。
そんなヨッピーさんが初めての著書「明日クビになっても大丈夫!」(幻冬舎、1400円+税)を出版した。主に若いサラリーマンに向けた提言書。
「カネの匂いがする人はなるべく敬遠する」「とりあえず水風呂に入ろう」−と、普通のビジネス書ならお目にはかかれない、独特の助言が満載だ。ヨッピーさんに話を聞いた。

◇ 千葉市長とゲーム対決

 「ツタンカーメン展」に行列あれば、ツタンカーメンのコスプレで出かけてテレビに映る。自転車ゲームアプリの企画記事を書くため、なぜか三輪車で都内一周を試みる。
人気ゲームアプリ「シムシティ」紹介のため、熊谷俊人・千葉市長とゲーム“対決”する…。ヨッピーさんが書いてきた記事の一例だ。

 読む側がツッコミを入れたくなる記事も多いが、それでも最後まで読ませてしまうパワーが持ち味。

 企業や自治体などのPR記事を手がけることも多いが、テーマ設定の面白さと軽妙な書きぶりで、やはり読ませてしまうのが「数字を持っている」ライターのゆえんだ。

 「面白くて、読者に喜んでもらえる記事を書きたい。できれば、人に褒められたい。記事を書く理由は、突き詰めればそこです。
僕は自分のことを“読者の奴隷”と思っていますから。まあ、『やるんじゃなかった』という企画も多いですけどね…」

 スーツ姿でインタビューに応じたヨッピーさんは、そのように語った。

 「数字を持っている」の「数字」は、ページビュー、ブックマーク、商品販売数…と、記事を書くサイトそれぞれが目標設定する数値のことだ。