視察に訪れるメジャー球団スカウトが、登板試合ごとに増えている。
目当ては、今季で2年契約が切れる巨人3年目のマイルズ・マイコラス(29)だ。

ここまで25試合に登板して13勝7敗、防御率2.11。リーグトップの176三振を奪っている。
菅野と並ぶエース格だけに、残留交渉は巨人のオフの最重要事項となっているのだが、さる球界関係者がこう言った。

「単年契約が切れた2年前も同じような状況で、メジャー復帰をちらつかせるマイコラス側との交渉で足元を見られた球団は、
年俸8400万円から約3倍増となる2億4000万円の2年契約で何とか流出を阻止した。
現在、生まれたばかりの長女と来日している親日派の夫人は日本で芸能界デビューしているため、しばらくとどまってもいい考えがあるみたい。
でも、肝心の本人はメジャー志向。
古巣のレンジャーズあたりは2年前から追い続けているし、他の球団も最近は東京ドームだけじゃなく、ビジター球場にも熱心に駆け付けている。
こんな背景があるから、巨人はマイコラスに、今の2億4000万円の倍増近い年俸5億円を最低ラインとした複数年契約を求められそうなのです」

3年連続V逸した巨人のオフの最大の“補強”は、現在一軍に在籍する4人の優良助っ人を残留させること。マシソン、カミネロ、マギーとの交渉も重要になる。

「他の助っ人とのバランスもある。今季は坂本勇の3億5000万円がチーム最高年俸。
仮にマイコラスと2年の複数年で更新すると、10億円以上の契約になり、ひとりだけ突出してしまう。
今回もメジャー復帰を盾に条件闘争になりそうだから、バランスを取るのが難しそうです」(前出の関係者)

21日、ジャイアンツ球場で、先発する22日の広島戦に向けて調整。
リーグ優勝した広島には今季4戦4敗、防御率4.67と相性が悪いが、「ベストを尽くす。できれば雨が降らないで欲しいね」と笑い飛ばし、広島へ向かった。
残っても流出しても、ヘトヘトになりそうなマイコラスとの残留交渉。球団の手腕が問われそうだ。

http://news.livedoor.com/article/detail/13651891/
2017年9月23日 10時26分 日刊ゲンダイDIGITAL