J2徳島ヴォルティスは23日午後4時から、鳴門ポカリスエットスタジアムでFC町田ゼルビアと対戦する。前節岡山戦は序盤の失点が響き、3?3で引き分けた。白星から約1カ月遠ざかっており、内容より結果が欲しい一戦だ。ここ4試合で計9失点と安定感を欠く守備の立て直しがポイントになる。

 岡山戦では前半14分、19分と立て続けに失点。いずれも寄せやマークが甘く、シュートまで持ち込まれた。約半年ぶりにフル出場したMF小西は「前半は特にゴール前の守備やセカンドボールの対応で悪い面が出てしまった」と振り返った。

 「簡単にゴールを許しすぎた。どれも防げる失点だった」と話すロドリゲス監督は今週、従来よりも守備戦術の練習に時間を割いた。コンパクトな陣形で縦方向に速い町田を念頭にポジションを何度も確認し、ボールを奪ってから大きく、速く動かすことを選手に求めた。

 攻撃面では力強さを取り戻しつつある。岡山戦は2点を追い掛ける状況から3点を奪って一時逆転し、本領を発揮。岡山が苦手とするクロスからの攻撃で再三得点機をつくった。3点目を決めたFW山アのカットインなど、積極的な仕掛けも功を奏した。町田戦でもショートパスをつないだ正面突破やサイドからの展開など、ピッチを広く使った攻めが期待される。

 ロドリゲス監督は「なかなか結果に反映されないが、改善して続けていくことが重要」と選手を鼓舞する。攻守のキーマンとしてサイドから試合を動かすDF馬渡は「たとえ内容が乏しくても勝ち点3が大切。ネガティブにならないためにも勝ちにこだわる」と、口調に闘志をにじませた。

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