小林麻央さん(享年34)のがん発覚以来、闘病を続ける麻央さんのサポートをしてきた姉の小林麻耶(38才)。治療のために麻央さんが夫・市川海老蔵(39才)と
2人の子供とともに都内のマンションに引っ越すと、麻耶もまた母親とともにそのマンションに移り住んだ。

 麻耶は、麻央さんが亡くなってからも、残された長女・麗禾ちゃん(6才)と長男・勸玄くん(4才)の面倒に懸命に取り組んでいた。

 幼稚園の送り迎えにいき、ママ友たちと満面の笑みでおしゃべりしたり、小学校進学を来年に控える麗禾ちゃんを連れ、有名私立小学校のオープンスクールに
参加していたり。麗禾ちゃんのバレエの発表会で、最前列で大きな拍手を送っていたかと思えば、発表会が終わった瞬間に、一目散に勸玄くんをトイレに連れて行った──。
最愛の妹が残した子供たちは、麻耶にとってわが子同然の存在だったのだろう。当時の麻耶の様子を知る芸能関係者はこう話す。

「自分の友達と会うよりも、“ママ友”と一緒の時間が圧倒的に多くなっていて、幼児教室の評判とか習い事のこととかがいつも話題の中心。時には周囲の嫁姑問題に
聞き入ったりしたこともあったそうです」

 しかし、麻耶と母親が、海老蔵のマンションから出ていったことが明らかになった。麻耶が“麻耶ママ”の役目から離れた背景にはどんな事情があるのだろうか――。

 ご贔屓筋からは海老蔵と麻耶の“将来”を願う、こんな声も聞こえてきたという。

「海老蔵さんの麻央さんへの愛の深さは言うまでもなく本物でした。ですが、海老蔵さんは歌舞伎界の中心に鎮座する成田屋を背負う存在。当然、歌舞伎役者を支える
女将さんの存在は必要不可欠です。さらにこの先、新之助、海老蔵、團十郎を襲名することになるであろう勸玄くんにしっかりと役者としての教育もしていかなければならない。
そうなったときに、もともと歌舞伎好きで女将さんとしてのある程度の働きを理解していて、さらに子供たちも全幅の信頼を置いている麻耶さんは適役と考えられたわけです」
(歌舞伎関係者)

 歌舞伎の世界では、嫁いできた妻と実家の関係に大きな距離ができるのが常識だといわれている。夫の両親を父・母と呼び、「義理の」といった表現をすることもない。
今年1月、病床からテレビ出演した麻央さんが、故・市川團十郎さん(享年66)のことを「父」と呼んでいたのも記憶に新しい。

「海老蔵さんたちは、麻央さんの病気という特殊な状況下にありましたから、梨園のそういった常識の範疇の外にいたわけです。ですが、麻央さんが亡くなって以降も
麻耶さんやお母さんが頻繁に顔を出していたり、あまつさえ一緒に住んでいることを疑問視する関係者もいました」(別の歌舞伎関係者)

 そして、海老蔵もまた、麻耶の今後の人生を思い、「このまま頼ってばかりではいけない」という思いが芽生えていたともいう。そんななか9月5日に麻央さんの納骨があり、
それを一つの区切りとして、マンションでの同居生活に終止符を打ったようだ。

 決断をした海老蔵は、自分の、そして歌舞伎の将来に視線を投げかけている。

「海老蔵さん自身、2020年の東京五輪に合わせて十三代目・團十郎を襲名することが既定路線。世界中が注目するオリンピックの場で新・團十郎をお披露目するというのは、
歌舞伎界としても超重要な任務です。今後は、そこに向けて邁進していくことになるのでしょう」(前出・歌舞伎関係者)

※女性セブン2017年10月5日号

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170922-00000009-pseven-ent
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