「チャリティ・コンサートそのものは素晴らしい事だと思うよ。ただ心配なのは、
それがチャリティー本来の意義を見失い、ブームになってしまわないかと言う事なんだ。
 ライヴ・エイドもイギリス側の企画はともかくとして、アメリカ側に参加したミュージシャンの
中にはチャリティーの意義を必ずしも理解していないままステージに上がった連中もいた。
 チャリティーに参加するのなら、その趣旨をよく理解する事が大切だ。
 ライヴ・エイドもアメリカ側ではそう言った意識が薄く、単にコマーシャルな行事
として参加した連中が多いと思う。

 俺はボブ・ゲルドフとは昔からの知り合いだし、彼とはいつも連絡を取り合っていた。
イギリス側で彼がやった事は本当に素晴らしかったと思う。テレビで見ていても、
アメリカ側の方にはそれ程フィーリングを感じなかった。

 確かに、ああ言ったチャリティ・コンサートをやっても集まった募金が
本当に有効に使われたのか疑問だったけど、俺たちのライヴ・エイドの
キャンセル理由はそれだけじゃない。
 『USAforAFRICA』には喜んで参加したしね。」
(ヒューイ・ルイス・・85年のミュージック・ライフ誌)