【オークランド(米カリフォルニア州)12日(日本時間13日)=石井文敏】米プロバスケットボールNBAのウォリアーズとスポンサー契約を締結したインターネット通販大手の楽天が、日本国内でのNBA放映権を獲得する方向であることが分かった。同社の三木谷浩史会長兼社長(52)はウォリアーズとの共同会見の中で、日本でのNBA試合開催を誘致する意向も明らかにした。

 楽天がNBAの名門と強力タッグを組み、新たな挑戦に動く。

 「楽天ブランドの認知度を(米国で)高めるだけではなく、方向性を認識してもらえる意味でも良い」

 楽天の三木谷社長は、ウォリアーズの選手らと臨んだスポンサー契約発表会見で声を弾ませた。

 関係者によると、同社が日本国内でのNBA放映権を取得する方向であることが判明した。現在はNHKBSやCSフジテレビで放送されているが、楽天が放映権を持つことで日本でのNBA熱を先頭に立って戦略的に盛り上げていく。

 さらに三木谷社長は「ウォリアーズだけでなく、NBAの試合を日本でやりたい」と強調した。NBAが日本で試合を行ったのは、2003年11月1日にさいたまスーパーアリーナで開催したスーパーソニックス対クリッパーズ戦が最後だという。十数年ぶりの試合実現は大きな話題となることは確実で、アジアでの知名度拡大はNBAにとってもチャンスだ。

 スポーツ専門局ESPNによると、今回の契約総額は3年で6000万ドル(約66億円)。キャバリアーズがタイヤメーカー「グッドイヤー」と結んだ年1000万ドル(約11億円)を上回りNBA最高額という。楽天は今年、サッカーのスペイン1部バルセロナと年間5500万ユーロ(約72億円)で4年間のスポンサー契約を締結。これに続く海を越えた大型契約だ。

 ウォリアーズのボブ・マイヤーズ・ゼネラルマネジャーは会見で「2020年には東京五輪がある。このパートナー契約は日本に入る第一歩になる」。大型コラボが3年後の盛り上げにも一役買う。


9/14(木) 7:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170914-00000042-sanspo-spo

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