まず、Yogeeのボーカルが「音楽は魔法だよ」と呟いてライブを始めたことを「最高にロックだった」などと称賛した一般の観客のツイートに返信する形で、

「(自分が)どんな気持ちで曲をつくってライブをしているか、それを平気で踏みにじる人間の音楽の魔法とやらに、弦が切れたとかでうちのバンドの楽器で加担させられた。そんなロック死ね」(原文ママ)
と呟いたのだ。

さらに10日にはブログを更新し、YogeeのMCについて「私のひとつのステージにかける気持ち全部、無駄ですって踏みにじられたことなので、とてもつらくなりました」と非難。続けて、

「ただまあそうしないと私のステージの空気を断ち切れないぐらい弱くて自分の音楽に自信がなかったんでしょうね」
と皮肉った。ブログによれば、大森さんにとって今回のYogeeのボーカルの発言は、手渡した自分のCDを目の前で叩き割られることに匹敵する出来事だったという。

さらに大森さんは、Yogeeのメンバーが楽器を借りたことについても、

「弦が切れて困ったからって、本人の許可無くうちのメンバーの楽器を使って欲しくなかった。(略)どういう神経して触ってんの。気持ち悪ぃ」
と痛烈に非難。その後、11日に再び更新したブログでは、Yogeeのメンバーが直接大森さんの元を訪れ、問題のMCについての謝罪と真意の説明を受けたことを報告したが、

「あーなんかなんでこんなやつ相手しちゃったんだろーと余計不快というか 日本語の断絶がすごくて、かなしくなっただけだった。もう忘れよう。ゆるさないけどわすれよう」
とまたもや苦言を呈していた。

大森さんはツイッターアカウントを削除
このようにツイッターやブログで怒りを露わにした大森さんだが、12日夜までにツイッターのアカウントを削除。あわせて、Yogeeに関して言及したブログ記事も全て削除している。

一方、Yogeeのボーカルを務める角舘健吾さんは今回の件について、10日のツイッターで、「弁明したいっすねー!悪意のない行動に色々付随して噂になってるのが悔しい」とだけ反応。大森さんの主張の真偽などについては、一切言及していない。

なお、J-CASTニュースは13日、同バンドが所属する音楽レーベル「BAYON PRODUCTION」に対し、今回の騒動について取材を依頼したが、同日18時30分までに回答はなかった。

若者に人気を集める両アーティストの間で起きた今回のトラブルをめぐり、ツイッターやネット掲示板では、大森さんがSNSで激怒したことについて、

「同じステージに出る相手の歌詞の、表面的な揚げ足を取るような発言はいけないと思う」
「発端の大森さんの怒り自体は理解できる」
などと理解を示す声が出る一方、

「馬鹿にされたくないくせに自分は人の音楽馬鹿にするのか」
「もう大森靖子の幼稚さしか残らない事件だったな...。直接会いに来て自分たちの想いを伝えた相手をブログにボロクソ書くって...」
と否定的にみる意見も目立った。

このように様々な意見が出る中、「凛として時雨」のドラマーとして知られ、大森さんのバンドのドラムもを担当しているピエール中野さんは13日夕、今回の騒動についてツイッターで、

「水面下で事実関係の確認含めいろいろと動いているので、とりあえずみんなには落ち着いてもらえると助かります。双方のメンバー、ファン、関係者が納得するカタチに持っていきたいです」
と双方のファンに呼びかけていた。

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