現場にいた劇団関係者の1人はこう証言する。

「すっかり不機嫌になった砂羽さんに対し、牧野さんと鳳さんをキャスティングしたプロデューサーで脚本家の江頭美智留さんが、『私が時間の確認をしなかったのがいけなかった』と謝罪したんです。
ただ、この日の早上がりについては8月の時点ですでに砂羽さんに通知済みでした。本来なら江頭さんは謝らなくてもいいはずですが、どういうわけかアッサリ謝罪してしまって、牧野さんも頭を下げ、鳳さんは涙を浮かべながら床に頭をつけていました」

 鳳はこのときの様子について、自身のブログで<その姿に『私たちだけじゃなくてあちらにも』と他の共演者の方にも土下座をするように砂羽さんから促され、頭を下げました>と明かしている。

 江頭氏に話を聞いてみると、「2人が土下座した事実はない」と否定しつつ、「牧野さん、鳳さん、砂羽さんには大変不愉快な思いをさせて申し訳ないと思っている」と謝罪した。一方、今回の一件については伏線があったとするのは別の劇団関係者だ。

「鈴木さんはセリフが頭に入りづらかったようで、江頭さんに脚本を何度も書き直させていました。その結果、前後の他のキャストのセリフもいじらなくてはならず、ただでさえテレビドラマの仕事で忙しい江頭先生も頭を抱えていたのです」

 おまけに、鈴木は稽古後に若い役者たちを連れて飲みに行き、「台本が悪い」と愚痴っていたというから、現場が悲鳴を上げるのも無理はない。

 鈴木といえば、2015年放送のドラマ「オトナ女子」(フジテレビ系)の撮影中に勝手に台本を書き変えたり、用意された衣装の着用を拒否するなどの問題行動が報じられ、そのわがままぶりが世に知られることに。

 13日に迫った舞台は急きょ代役2名を立てて予定通り行うというが、鈴木が自身初演出の公演にミソをつけたのは間違いない。