7日にはすでに稀勢の里と鶴竜の両横綱の休場が決まっており、3横綱の初日からの休場は昭和以降で初めての出来事になった。
この影響で、白鵬の相撲に対する気持ちの持ちようが心配だという声が多く聞かれている。
「白鵬は最多勝記録を先場所に達成してからというもの、いまいちやる気が出ないようで、朝の稽古でも声をあまり出さなくなり、番数も減っています。
4横綱のうち3横綱が欠場すれば場所が盛り上がらないに決まっていますが、以前の白鵬なら『意地でも出て横綱の責任を果たす』と出場を強行したはずです。
しかし、この秋場所は『怪我のせいで変な相撲を見せることはできない』と、早々に欠場を決めました。白鵬の早めの決断には周囲も『まさか』と驚いています」(相撲ジャーナリスト)
秋場所のポスターは、4横綱の土俵入りの写真を使い“4横綱時代”を明確に打ち出していた。
前売りチケットは完売しており、チケットを手に入れたファンは4横綱を見るのを楽しみにしていただろうが、その期待は裏切られた格好だ。
日本相撲協会の八角理事長は「こういう異例の事態となり遺憾です。
せっかく4横綱がそろう豪華な顔ぶれで満員御礼が確実なのに、相撲ファンの皆様には非常に申し訳なく思います」と異例の謝罪コメントを出した。
ぼろぼろの4横綱は見切るべき
「いよいよ白鵬の引退が現実味を増してくると思います。
7月場所では、最大の目標にしていた1050勝を達成し、場所の後半は千代の富士の1045勝と魁皇の1047勝を一気に超えて両手を上げ“禁断”のガッツポーズをしたほどでした。
あれでひとまず、白鵬は燃え尽きてしまったと見るべきでしょう」(同・ジャーナリスト)
白鵬は、最後に稽古場に姿を見せた6日に「体と心が一致しないとだめ」だと話していた。
「稀勢の里の横綱昇格と活躍、または豪快な勝ち方をする白鵬ばかりを集客のあてにしてきたツケが出てきたのです。
今後は新進気鋭の関脇である御嶽海を筆頭に、若手が力を発揮して場所を盛り上げないと、どんどん客足が遠のいていくことでしょう。
もはや協会は、引退間際の鶴竜や体がぼろぼろの日馬富士、怪我が治りきらない稀勢の里、そして白鵬と“心・技・体”の伴わない4横綱には見切りをつけるべきです」(同・ジャーナリスト)
気持ちの入りきらない白鵬は、年末にモンゴルで休養を計画しているという。その休養は、引退後の“セカンドライフ”の設計に入るためのものなのかもしれない。
http://dailynewsonline.jp/article/1354236/
2017.09.12 17:30 まいじつ