川淵さんが激怒した! 日本トップリーグ連携機構の川淵三郎会長(80)は12日、千葉・幕張メッセで行われたスポーツ施設の総合イベント「スタジアム&アリーナ 2017」でスピーチ。
各団体球技の競技団体を「ガバナンスがなってない」と指摘し、特に会長と副会長が辞任した日本ハンドボール協会については「選手を見ず、自分の立場ばかり見ている」と厳しい評価を下した。

イベントのオープニングスピーチ。スポーツ庁の鈴木大地長官(50)、元文科相の馳浩衆議院議員(56)に続いてあいさつした川淵会長は「国民の盛り上がりに球技は大切」「強化には国内リーグがカギ」
「チームを強くするには、相応の施設が必要」と団体球技のリーグで構成する機構の長らしく話した。徐々に熱を帯びると、球技の競技団体に厳しいダメ出し。「団体内では足の引っ張り合いばかり」と一喝した。

さらに、話がハンドボールに及ぶと声のトーンが上がった。「ハンドボールの関係者がいたら、手をあげて」と会場を見回した直後には「徹底的にやっつけてやる」とまくし立てた。
続いて行われた講演会でもバスケットボールBリーグの誕生経緯を説明しながら、やはりハンドボールが気になる様子。「競技団体には(組織運営を)ちゃんとやれる人がいない」と、興奮気味に言い放った。

講演後も、川淵会長の怒りは収まらなかった。「何のための協会なのか。選手が第一だということが考えていない」。辞任した渡辺佳英前会長について「7期14年も会長をやるなんて長すぎる。
その間に、何も変わっていない」と言い、同じく辞任した蒲生晴明副会長兼専務理事は「スポンサーを集め、改革も進めてきた。何も悪くないのに、何でこんなことになるんだ」と話した。

一昨年の会長就任直後には「バスケットボールの次はハンドボール」と組織改革に自ら着手する構えを見せていた。昨年渡辺会長以外の幹部が退任し、改革へスタートを切ったことを確認。
以後は直接関与することはなかったが、一連の騒ぎが再び闘志に火をつけたようだ。

今月30日にも日本ハンドボール協会の評議員会で新理事が決定。互選によって空席になっている会長も決まる。「選手のためにやることはある。それが競技団体の仕事」と川淵会長。
Jリーグを立ち上げ、Bリーグをスタートさせた「豪腕」が、3つ目の「団体球技改革」に乗り出す可能性もでてきた。

9/12(火) 21:02配信 日刊スポーツ
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