6大会連続W杯出場が決まったオーストラリア戦はベンチから戦況見守る

ドルトムントの日本代表MF香川真司は、8月31日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア戦(2-1)でベンチ入りするも出番なく、チームは6大会連続の本大会出場が決定。自身はサウジアラビア戦の前に代表チームから離れたが、12日に香川は公式ブログを更新し、代表への思いを綴っている。

 今季の香川は左肩脱臼で出遅れ、ドルトムントでも開幕から公式戦3試合連続で途中出場。9日の第3節フライブルク戦(0-0)はベンチ入りしたものの、今季初めて出場機会なしに終わった。苦境に直面している日本代表の10番は、W杯出場決定を受けて改めて思いを明かしている。

「まずはワールドカップ出場を決められたことが本当に良かったです。僕はオーストラリア戦には出場できませんでしたが、チームとして結果が出た事。選手、STAFF、関係者、サポーターの皆さん、みんなで勝ち取れたものだと思っています」(原文ママ)

 本拠地オーストラリア戦はベンチから戦況を見守る形となったが、W杯出場決定に一安心といった様子。大一番で21歳のMF井手口陽介(ガンバ大阪)や22歳のFW浅野拓磨(シュツットガルト)がゴールを決めるなど脚光を浴びた一方、若手の台頭に刺激を受けているという。

「そして選手の中で若い力が出てきた事。(久保)裕也、(井手口)陽介、(浅野)拓磨、勢いのある素晴らしい選手です。その他にも若い良い選手が多々います。日本のサッカー界にとってもすごく良いこと。ドルトムントでは、10代の選手ともポジションを争います。それがサッカー」

危機感を明かし、「信念がハッキリした」

 井手口や浅野ら若手の活躍を歓迎している香川だが、自身の立場に関しては危機感もあると明かす。

「自分にとっての危機感やエゴ色々な思いもあります。ただそれは自分の中で消化して次に向かいます。個人としては、ただまだまだ負けられない。僕はまだまだチームでも代表でも、上を目指してやっていきたい。その明確な意志、信念がよりハッキリしたのかなと思います」

 海外メディアでは香川、FW本田圭佑(パチューカ)、FW岡崎慎司(レスター・シティ)の“日本ビッグ3限界論”も囁かれるなど、厳しい視線を浴びている。香川は「外からは僕の耳にも色々な意見は聞こえてはきます」と現状を理解しつつ、並々ならぬ決意を記した。

「ただ僕はサッカー選手として何がベストで何が自分にとって大事かを理解しているつもりです。目の前にある目標が定まった中、これからのサッカー人生。楽しみでしかありません。これからの自分に対して努力を続ける事で、新しい自分を築いていきたいです」

 代表とクラブの両方で向かい風に晒されている香川だが、今後のサッカー人生について「楽しみでしかない」と力強く公言。逆境のなかで一皮むけた男が、再び輝きを放つ日は近そうだ。

9/12(火) 18:50配信 
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170912-00010014-soccermzw-socc